”絵に描いた餅”の美術性を掘り下げる

「絵に描いた餅」は、現実味なく人が思い描いたもののことを言いますが、意味もないかというと、そうではなく意味を捉えることもできます。

河合隼雄「こころの処方箋」(新潮社)を読んで学んだこと。

目次

絵に描いた餅

絵に描いた餅とは、一般的には、どんなに綺麗に描いてあっても食べられないものであることから、”何の役にも立たないもの”、”実物でないため値打ちがないこと”などの意味を持っています。

あまりよい意味では使われません。

しかし、なぜそもそも絵に描いたのか、に着目すると、意外と色々な意味を見出すことができそうな気がしています。

「絵に描いた餅」の美術性

「絵に描いた餅」は、実際(現状)とは異なる描かれ方をしていることが一般的です。

つまり、「現実」とは別の「理想」を描いているといえます。

なぜそもそも絵に描いたのか、に着目すると、”絵に描きたかったから”という動機があるはずなのです。

つまり、現実を変えたいと思っていて、理想を描くに至ったはずです。

そう考えると、一概に「絵に描いた餅」は意味はないと切り捨てることなく、その絵の描かれ方(美術性)には意味があると考えることができます。

自分の心の中にある「絵に描いた餅」からの気づき

自分の心に立ち返りなぜ自分は「絵に描いた餅」を持とうと思ったのか、こと事実と異なる部分に関してはなぜそのような描き方をしたのか、を考えると、自分が本来的にどのようなことを求めていたのか、に気づくことができそうです。

むしろ、そのように、「実際の餅」と「絵に描いた餅」とは異なっているのだと改めて認識した上で、「絵に描いた餅」そのものの美術性について鑑賞する力を磨き、言語化してみると、自分が根源的に求めているものに気づくことができると思います。

松本ツツジ園(長崎県大村市)
2019年春撮影

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