集客・販促としてできること①

お客様に商品やサービスを届けるまでの一連のプロセスを体系的に整理し、具体的な販促手法を一つひとつ見ていきます。

目次

集客・販促としてできることリスト(全体像)

ステップ1:知ってもらう
  1. Googleビジネスプロフィール
  2. Instagram
  3. Facebook
  4. Facebook グループ
  5. Facebookページ
  6. X(Twitter)
  7. ホームページ
  8. ブログ
  9. ポータルサイト
  10. 写真
  11. ショップカード
  12. チラシ
  13. ポスティング
  14. 看板・店舗
  15. のぼり
  16. ネット広告
  17. ネットショップ
  18. DM
  19. フリーペーパー
  20. 新聞折込
  21. プレスリリース
  22. クラウドファンディング
  23. 人的営業
  24. 異業種交流会
  25. イベント
  26. まちゼミ
  27. 内覧会
  28. 商談会
  29. ビジネスマッチング
  30. 展示会
  31. オープンファクトリー
  32. ビジネスプランコンテスト
  33. ふるさと納税
ステップ2:来店したお客様に購入してもらう
  1. 売り場作り
  2. メニュー表
  3. 品ぞろえ
  4. POP
  5. セールストーク
  6. セット商品
  7. 商圏分析
  8. 電子マネー
ステップ3:もう一度購入してもらう
  1. 接客
  2. クリンリネス(清潔さ)
  3. 身だしなみ
  4. 内装
  5. 次回予約
  6. 回数券
  7. LINE公式アカウント
  8. ニュースレター
  9. メールマガジン
  10. DM(対既存顧客)
  11. フォロワーを集める

集客・販促としてできることリスト(知ってもらう)

Google ビジネスプロフィール

Google検索やマップ上でお店の情報を表示・管理できる無料ツールです。
情報を充実させることで、見込み客が検索した際に自社の情報が表示される可能性が高まります。

  • 基本情報を充実させる
    営業時間やウェブサイトといった基本情報はもちろん、「説明」の欄にはターゲット顧客が検索しそうなキーワードを盛り込む。
  • 口コミに丁寧に返信する
    すべての口コミに返信することが推奨されます。感謝の言葉や、口コミで触れられた商品・サービス名を返信に含めることでそれらのキーワードでの検索順位向上(SEO対策)にもつながります。また、ネガティブな口コミは、サービスの改善点を見つける貴重なヒントになります。
  • 写真を追加する
    プロが撮ったような綺麗な写真だけでなく、店内の様子やスタッフが働いている風景など、お店の雰囲気が伝わる写真を積極的に投稿。お客様自身も写真を投稿できます。
  • 「投稿」機能を活用する
    セールやイベント情報、新商品のお知らせなどを定期的に投稿することで、お店の最新情報をアピールできます。

Instagram

写真や動画がメインのSNSで、多くの利用者に情報を届けられる可能性があります。
特に20代〜40代の利用率が高いのが特徴です。

  • テーマを絞り込む
    最も重要なのは、投稿テーマを一貫させることといわれています。ダイエットサロンのアカウントであれば、ストレッチ方法や食事のコツなど、ターゲットが求める専門的な情報を発信し続けます。これにより、投稿がフォロワーの友人にも「おすすめ(リコメンド)」として表示されやすくなります。
  • プロフィールを充実させる
    アカウントの第一印象を決めるプロフィール欄は非常に重要。「誰に、どう思われたいか」を意識して自己紹介文を作り込み、営業時間やお店の場所など、お客様が必要とする情報を「ハイライト」機能を使って分かりやすくまとめることができます。
  • インサイト分析を活用する
    分析機能「インサイト」を使い、投稿がよく見られている時間帯や、フォロワーの年齢層・地域などを把握できます。データに基づいて投稿時間や内容を調整することで、より効果的な情報発信が可能になります。
  • コミュニケーションを大切にする
    「いいね」やコメントには積極的に返信するなど、フォロワーとの交流を心がける。この「親密度」が高いとあなたの投稿が相手のフィードに表示されやすくなると言われています。
  • 写真や動画の工夫
    スマートフォンの小さな画面では、遠くから撮ったおしゃれな写真よりも、被写体にグッと寄った「アップの写真」の方が目を引きます。また、調理風景などの「作る過程」を見せる動画は、お客様の興味を引きやすく、親近感を持ってもらう効果があります。

Facebook

実名での登録が基本で、リアルな知人との交流が中心となるSNS。
繰り返し情報を発信することで、つながっている人々に親近感や好印象を持ってもらう効果が期待できます。
ホームページの更新情報やブログの要約を投稿するなど、他の媒体と連携して活用するのがおすすめです。

Facebook グループ

共通の趣味やビジネスなど、特定のテーマに関心があるメンバーが集まるコミュニティ機能です。
ターゲット層が明確なため、専門的な情報を投稿しても受け入れられやすく、濃い信頼関係を築くのに適しています。
ただし、売り込みが目的ではないグループでは、メンバーにとって有益な情報を提供することを第一に考えましょう。

Facebookページ

企業や団体が情報発信やユーザーとの交流のために運営する、ビジネス向けの公式ページです。
個人アカウントがなくても閲覧でき、ホームページのように活用することも可能です。
無料で使えるアクセス解析機能や、広告出稿のオプションもあり、ビジネス活用に適した機能が揃っています。

X (Twitter)

140字以内の短い文章で情報を発信するSNSです。
リアルタイム性が高く、情報の拡散力が大きな特徴です。
顧客との気軽なコミュニケーションツールとしても有効ですが、炎上リスクを避けるためにも、他者への配慮を忘れない丁寧な運用が求められます。

ホームページ

SNSのように情報が流れていかないため、伝えたい情報を体系的に整理して掲載するのに適した媒体です。
事業の信頼性を高める効果があります。
大切なのは、ただ作るだけでなく、「誰に・何を伝えたいか」を明確にし、SNSや広告などからお客様を呼び込むための「導線」を設計することであると考えられます。

ブログ(コンテンツSEO)

特定のテーマについて記事を書き溜めていくことで、関連キーワードでの検索結果に表示されやすくなる手法です(SEO=検索エンジン最適化)。
効果が出るまでには半年ほどの時間が必要ですが、一度検索上位に表示されるようになると、安定した集客が見込めるようになります。
「Googleトレンド」などのツールを使い、ターゲット顧客がどのような言葉で検索するかを考えながら、コツコツと記事を作成していくことが重要です。

ポータルサイト

飲食店や美容院、宿泊施設など、特定の業種に特化した店舗情報がまとめられたサイトです。
明確な目的を持ったユーザーが利用するため、見つけてもらいやすいメリットがあります。
多くの競合が掲載されているため、プロが撮影した写真で良い第一印象を与えたり、独自の強みを分かりやすく伝えたりする工夫が必要です。

写真

商品の特徴を瞬時に印象づけ、購買意欲の向上に効果があります。
スマートフォンでも「光の方向」を意識するだけで、写真の魅力は大きく向上します。
特に食べ物の撮影では、被写体の斜め後ろから光が当たる「半逆光」が、最も美味しそうに見えると言われています。

  • 部屋の電気は消す
    撮影は、窓から入る自然光だけを利用するのが基本。室内の照明は様々な方向から光が当たるため、商品の立体感が失われてしまいます。
  • 光の方向を意識する
    魅力的な写真は、光と影のバランスで決まるといわれています。被写体の真後ろから光が当たる「逆光」や、斜め後ろからの「半逆光」は、料理や飲み物を瑞々しく、美味しそうに見せる効果があります。
  • 光の質をコントロールする
    直射日光が強すぎる場合は、レースのカーテンやトレーシングペーパー越しに光を当てることで、影が柔らかくなります。
  • レフ板で影を明るくする
    白いボードや紙を被写体の影になっている側に置くと、光が反射して影が明るくなり、商品全体がはっきりと見えます。
  • 望遠(ズーム)で撮る
    スマートフォンでそのまま撮ると、レンズの特性で形が歪んで写ってしまいます。少しズーム(望遠)して撮ることで、歪みがなくなり背景も整理されて主役が引き立ちます。

ショップカード

店舗の情報を載せた名刺サイズのカードです。
ターゲットとなる客層が訪れそうなお店に置いてもらうことで、まだあなたの存在を知らない潜在顧客に情報を届けることができます。
ガラス工房が、ものづくりに関心のある客層が集まる市内のミュージアムにカードを置いたことで、来店につながったという成功事例があります。

チラシ

一枚の紙で広告する、古くからある手法です。
手渡しやポスティング、新聞折込など様々な方法で配布でき、保存してもらえる可能性もあります。
作成する上で最も重要なのは、「誰に、どうやって見てもらうか」を最初に考えること。
そして、数多くの広告の中から目を引くよう、印象的なキャッチコピーや写真で「ツカミ」を作ることが求められます。

ポスティング

各家庭の郵便受けにチラシなどを直接投函する方法です。
郵送代や掲載料がかからないため、低コストで始められるのが魅力です。
自分で配布すれば、地域の様子を肌で感じたり、住民の方と直接話してニーズを探ったりすることもできます。
ただし、一定の効果を得るには、ターゲットが多く住む地域に、適切な時期に、十分な枚数を配布する必要があります。

看板・店舗

お店の前を通りかかる人に、その存在を知らせるためのサインです。
車で移動する人が多い地域では特に、「何のお店か」が一目でわかることが重要です。
店名よりも「鮮魚・定食」のように取扱商品を大きく表示したことで、立ち寄り率が大幅にアップしたという事例もあります。古くなった看板はマイナスの印象を与えかねないため、定期的なメンテナンスも大切です。

のぼり

お店の前などに立てる、縦に長い布製の旗です。
入店前のお客様の注意を引き、何を提供しているお店なのかを伝える役割があります。
看板と同様に、遠くからでも認識できるよう「ランチ」「焼そば」といった、誰もが知っている分かりやすい単語を大きく表示するのがポイントです。

ネット広告

インターネット上に表示する広告全般。
検索キーワードに応じて表示される「リスティング広告」や、SNSで特定のユーザー層に絞って表示する「SNS広告」など多様な手法があります。
ターゲットを明確にし、「広告を見てどうしてほしいのか(購入、資料請求など)」という目的を定めることが成功の鍵です。

ネットショップ

インターネット上で商品を販売するウェブサイトです。
楽天市場のような「モール型」と、自社独自の「公式サイト型」に大別されます。
実店舗より手軽に始められますが、その分競合も多いため、ただ商品を掲載するだけでなく、広告出稿やキーワード対策、リピーターを育てるためのメルマガ配信といった継続的な努力が不可欠になります。

DM(ダイレクトメッセージ)

個人や法人の住所宛に、チラシやパンフレットなどの印刷物を直接郵送する手法です。
まだあなたの商品を知らない相手にこちらから情報を届けることができます。
一度で反応がなくても、活動報告などを継続的に送ることで、必要なタイミングで思い出してもらえる可能性が高まります。

フリーペーパー

特定の地域で無料配布される情報誌です。
地域内の多くの世帯に届けられるため、そのエリアの住民にアプローチしたい場合に有効です。
多くの広告が並ぶ中で注目を集めるには、ターゲット層を明確にし、その層が魅力を感じるサービスやデザインを工夫することが重要とされます。

新聞折込

配達される新聞に入ってくるチラシのことです。
新聞を購読しているファミリー層や主婦層、高齢者層に情報を届けたい場合に適しています。
一度だけでなく、定期的に継続して折り込むことで、お店や商品の名前を覚えてもらいやすくなります。
新聞に折り込まれて配達されるチラシのことです。配布エリアを指定できるため、ファミリー層や主婦層、高齢者層など、特定の地域の新聞購読者に的を絞って情報を届けたい場合に有効です。

プレスリリース

新聞やテレビ、雑誌といった報道機関に向けて、新商品や新しい取り組みなどの情報を発信することです。
ニュースとして取り上げられれば、無料で大きなPR効果が期待できます。
ただし、掲載されるかどうかは報道機関の判断次第で、「新規性」や「社会性」などニュースとして価値のある情報を提供することが採用のポイントです。

クラウドファンディング

インターネット上でプロジェクトを公開し、賛同者から資金を募る方法です。
新商品の開発や新店舗の立ち上げなど、返済不要の資金調達ができるだけでなく、多くの人にプロジェクトを知ってもらうPRの機会にもなります。

  • 事前告知が成功の鍵
    プロジェクト公開前から、SNSや店頭で「今度クラウドファンディングを始めます!」と告知し、応援してくれるファンを増やしておくことが非常に重要とされます。開始直後の支援の勢いが、その後の注目度を大きく左右します。
  • 思いを伝える
    なぜこのプロジェクトをやりたいのか、その背景にあるストーリーや情熱を、文章や動画で伝えましょう。「人」に共感してもらうことが支援につながります。
  • コミュニケーションを密にする
    プロジェクト期間中は、進捗状況をこまめに報告します。支援者からのコメントに返信したり、次の目標(ネクストゴール)を相談したりと、支援者を巻き込みながら一体感を醸成することが大切です。
  • 魅力的なリターンを用意する
    お店に来られる人向けのリターン(食事券など)だけでなく、遠方の人でも支援しやすいように、発送可能なリターン(オリジナルグッズや商品セットなど)も用意すると効果的です。

人的営業

見込み顧客を直接訪問し、商品やサービスの説明・交渉を行う手法です。
相手のニーズに応じた柔軟な提案が可能で、信頼関係を築くことで中長期的な取引につながりやすいメリットがあります。

  • 強い思いを持つ
    営業活動は、断られることも少なくありません。それでも続けられるのは、「自分たちの商品・サービスは絶対に良いものだ」という強い信念があるからです。
  • 諦めずに通い続ける
    最初は門前払いでも、何度も顔を出すうちに話を聞いてもらえるようになることがあります。誠実な姿勢が信頼につながります。
  • 「誰とつながりたいか」を公言す
    自分の夢や目標を周囲に話すことで、思わぬところから協力者や紹介者が現れることがあります。あらゆる出会いがビジネスチャンスにつながる可能性があります。

異業種交流会

さまざまな業種で働く人々が集まり、情報交換や人脈形成を行う会です。
ビジネスパートナーを探しているBtoBの事業者にとっては、特に有効な出会いの場となり得ます。
何度も顔を合わせることで信頼関係が生まれ、仕事につながることも少なくありません。

イベント

オープン記念や季節の催しなど、販売促進を目的とした催し物です。
消費者に「イベントに参加する」という目的を与えることで、店舗への来店を促す効果があります。
小規模な書店が読書会や勉強会を頻繁に開催し、顧客同士のコミュニティ形成と新規集客につなげている事例もあります。

  • 目的を明確にする
    新規顧客の獲得、既存顧客との関係強化、ブランド認知度向上など、イベントの目的を最初に決めましょう。
  • 参加のハードルを下げる
    「見るだけでも歓迎」という雰囲気を作り出すことが大切です。参加費を無料にしたり、気軽に参加できる小さな企画(マイクロイベント)から始めたりするのも良い方法です。
  • 継続する力
    イベントは一度きりで終わらせず、継続することで効果が高まります。参加者が増えなくても主催者自身が楽しむくらいの気持ちでいることが、長続きの秘訣です。
  • 準備と改善を怠らない
    参加者が増えてきたら、安全管理や参加者全員が楽しめるようなルール作りも重要になります。イベント終了後には毎回反省会を開き、内容を少しずつ改善していく姿勢が成功につながります。

まちゼミ

商店街の店主などが講師となり、プロの知識やコツを無料で教える少人数のセミナーです。
イベントを通じて店主の人柄やお店の雰囲気を知ってもらうことで、未来のお客様との信頼関係を築くことが目的です。
売り込みは禁止ですが、参加者の8割が売上効果を実感しているというデータもあります。

内覧会

お店や施設がオープンする際に、内部を公開するイベントです。
来店のハードルを下げ、事業内容やスタッフの対応を事前に知ってもらうことで、オープン後の利用に対する安心感を醸成します。
見学だけでなく、簡単な体験会などを組み合わせると、より事業への理解が深まります。

商談会

小売店のバイヤーなど仕入れ担当者と直接商談できるイベントです。
アポイントなどの手間を省き、1日で多くのバイヤーと出会える効率の良さが魅力です。
限られた時間で成果を出すには、商品の特徴やターゲット顧客を端的に伝えられるよう、事前の準備が重要です。

ビジネスマッチング

ビジネスパートナーを探している企業同士を結びつけるサービスです。
自力で営業する手間を省き、決済権者と短期間でつながりやすいのが大きなメリット。
特に金融機関などが仲介するマッチングは、信用力が高く、具体的な商談に進みやすい傾向があります。

展示会

特定のテーマ(例:「建設業向け」「美容商材」など)のもとに企業が集まり、自社の商品やサービスを紹介する催し。
関連する業種の来場者が多いため、効率的に見込み客と出会えます。
ただブースで待つのではなく、積極的にチラシを配ったり、名刺交換後のフォローメールを送ったりといった能動的な姿勢が成果を分けます。

オープンファクトリー

製造現場を公開し、見学やワークショップなどを通じて顧客と交流する工場見学イベント。
ものづくりの工夫やこだわりを直接伝えることでファン作りにつながるほか、職場の雰囲気を知ってもらうことで求人応募につながった事例もあります。

ビジネスプランコンテスト

新しいビジネスのアイデアを発表し、その内容を競うイベントです。
受賞すれば賞金や経営支援が受けられるほか、新聞やテレビなどで紹介されることも少なくありません。
人脈形成の機会にもなり、事業の認知度向上やパートナー探しにつながる可能性があります。

ふるさと納税

応援したい自治体に寄付ができる仕組みで、多くの自治体が返礼品を用意しています。
返礼品として商品を登録すれば、手数料無料で全国規模の巨大な市場に商品を掲載できることになり、大きなPR効果が期待できます。
食品だけでなく、高額な家具やエステなどの体験型サービスも対象となります。

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