マーケティングアイデアをコンセプトとして客観的に評価するには。
西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)を参考にして。
アイデアをコンセプトとして評価するには
アイデア(独自性+便益)をコンセプトとしてどのように客観的に評価できるか。
- プロダクトアイデア/コミュニケーションアイデア
- 価格
- 商品情報
- 購買意向(使用意向)
- 独自性
これらを取りまとめて数値化し、既存商品や競合商品と比較することで、客観的に比較することができます。
活用の視点
競合比較で活用する
自社と競合他社とで数値化することで、競合との関係性のなかでどこが自社にとっての強みなのか弱みなのかが分かるようになります。
顧客層シェアの移り変わりなどを定期的にモニタリングすることで、適切な投資判断や打ち手を考えることが可能になります。
新規分野進出検討で活用する
新規分野への進出を検討するにあたっても、その分野の先行企業を数値化することでどの分野の顧客が未開拓であるのかを把握することができ、独自性を打ち出しながら参入することができるようになります。
BtoBで活用する
取引の継続性を視点とし、以下のような項目を整理することで、コミュニケーション頻度や内容のポイントが分かるようになると考えられています。
- 行動(顧客の担当者、商談、コンペ、取引額)
- その行動に至った理由(商談内容、提案、入札価格、担当者)
定期的にモニタリングする
定期的にモニタリングすることで、顧客の変化を敏感に感じることができるほか、課題の早期発見と解決のスピードを上げることができるというメリットがあると考えられます。
イノベーター理論とリンクして活用する
イノベーター理論とは、目新しい商品(イノベーション)の普及にあたっては、顧客のその分野の商品へのスタンスによって以下のような層に分けられるとするものです。
- イノベーター
- アーリーアダプター
- アーリーマジョリティー
- レイトマジョリティ
- ラガード
それぞれの層によって特徴があり、例えば、イノベーターやアーリーアダプターは情報感度が高いことから、プロダクトアイデアが際立つものであれば購入に結びつきますし、アーリーマジョリティーやレイトマジョリティやラガードは情報感度が低いことから、理解してもらうための接触頻度の多さや分かりやすくシンプルにするための努力が必要とされます。