顧客層の整理とそこから考えるべきこと③

お客様の動向を知るには、「行動」と「心理」に関するデータを集める必要があります。

西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)を参考にして。

目次

マーケティングに不可欠な「行動」と「心理」に関するデータ

お客様が”購入”に至るまでのデータとして、「行動」と「心理」という軸で整理し、集めたほうがよいと考えられています。

行動データ

  1. POSレジ情報
  2. カード会員情報
  3. 自社顧客の購買情報(商品の種類、金額、購入時期、場所、頻度)
  4. Eメール開封率/返信率
  5. Web・アプリのアクセス情報
  6. ソーシャルログ
  7. クッキー情報
  8. 位置情報
  9. 自社EC購買情報

心理データ

  1. ブランド名を知っているかどうか(認知)
  2. そのブランドを買いたい・使いたいと考えているかどうか(選好度)
  3. 認識イメージ、機能イメージ、便益属性(属性イメージ)
  4. メディア接触習慣、信頼度(メディア接触)
  5. どのようなメディア・機会で知ったのか(広告の認知経路)

顧客セグメントごとに整理する

ロイヤル顧客・認知:あり
・購買頻度:高
一般顧客・認知:あり
・購買頻度:中~低
離反顧客・認知あり
・購買:現在はなし
認知・未購買顧客・認知あり
・購買:経験なし
未認知顧客・認知なし

顧客セグメントごとに、「行動データ」「心理データ」を整理することで、傾向を知ることができます。

傾向を知ることができれば、それぞれの課題や機会の仮説を見出すことが可能になります。

また、「行動データ」「心理データ」、いずれかひとつのデータでは全体像を把握することができず、再現性と拡張性がないと考えられています。

一方で、顧客自身は、購買の意思決定に関し、その理由は意外と合理的に意識できていないものですし、記憶していないものなので、限界はあるものとされます。

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