お客様の動向を知るには、「行動」と「心理」に関するデータを集める必要があります。
西口一希著「実践 顧客起点マーケティング」(翔泳社)を参考にして。
目次
マーケティングに不可欠な「行動」と「心理」に関するデータ
お客様が”購入”に至るまでのデータとして、「行動」と「心理」という軸で整理し、集めたほうがよいと考えられています。
行動データ
- POSレジ情報
- カード会員情報
- 自社顧客の購買情報(商品の種類、金額、購入時期、場所、頻度)
- Eメール開封率/返信率
- Web・アプリのアクセス情報
- ソーシャルログ
- クッキー情報
- 位置情報
- 自社EC購買情報
心理データ
- ブランド名を知っているかどうか(認知)
- そのブランドを買いたい・使いたいと考えているかどうか(選好度)
- 認識イメージ、機能イメージ、便益属性(属性イメージ)
- メディア接触習慣、信頼度(メディア接触)
- どのようなメディア・機会で知ったのか(広告の認知経路)
顧客セグメントごとに整理する
ロイヤル顧客 | ・認知:あり ・購買頻度:高 |
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一般顧客 | ・認知:あり ・購買頻度:中~低 |
離反顧客 | ・認知あり ・購買:現在はなし |
認知・未購買顧客 | ・認知あり ・購買:経験なし |
未認知顧客 | ・認知なし |
顧客セグメントごとに、「行動データ」「心理データ」を整理することで、傾向を知ることができます。
傾向を知ることができれば、それぞれの課題や機会の仮説を見出すことが可能になります。
また、「行動データ」「心理データ」、いずれかひとつのデータでは全体像を把握することができず、再現性と拡張性がないと考えられています。
一方で、顧客自身は、購買の意思決定に関し、その理由は意外と合理的に意識できていないものですし、記憶していないものなので、限界はあるものとされます。