ディープラーニングの基本・応用⑧

CNN(畳み込みニューラルネットワーク)について。

目次

AI・ディープラーニングの全体像

  • 人工知能
  • 機械学習
  • ディープラーニングの基本・応用
  • ディープラーニングの研究
  • AIプロジェクト
  • AI社会実装に伴う法律・倫理

畳み込みニューラルネットワーク(CNN)

CNNの概要

  • 「畳み込みニューラルネットワーク(Convolutional Neural Network;CNN)」
  • 入力層には画像を入力、学習結果をより下流層に入力していくことを繰り返し、層が進むに従い、より高度な特徴が学習可能となる
  • 入力層に近い層(浅い層):単純かつ具体的な特徴を抽出
    中段になる層:より高次な特徴を抽出
    出力層に近い層(深い層):複雑かつ抽象的な特徴を学習し、出力
  • 入力画像の畳み込み→プーリング→特徴の畳み込み→プーリング→全結合層

CNNと画像認識技術

  • 画像認識コンペ「ILSVRC(ImageNet Large Scale Visual Recognition Challenge)」
  • 画像に映る「クラス(ラベル)」を正しく予想するために競争し、「誤差率」の低さを競う
  • 2012年トロント大学のヒントン教授のチームが開発した「AlexNet」が勝利
    前年の誤差率を10%以上改善→第3次AIブームの火付け役に
  • 2015年、「ResNet」が誤差率5%よりも低い値に
  • ILSVRC→大規模オープンデータベース「ImageNet」からの画像データを用いる
  • 画像に写る物体に「ラベル(クラス名)」が付与される
  • ImageNetの画像データのボリューム→クラスの種類2万以上、画像数は1400万枚以上
  • 「WorldNet」→概念辞書を参照し、上記語・下位語の概念を取り入れている
  • 「MNIST」→手書き文字(0-9)(クラス数10個、データ数数万枚ほど)
  • 「Fashion MNIST」→グレースケール画像(クラス数10個、データ数数万枚ほど)
  • 「CIFAR-10」→カラー画像(クラス数10個、データ数数万枚ほど)

CNNの仕組み

CNNのレイヤー:「畳み込み層」「プーリング層」「全結合層」

畳み込み層

  • 役割→「入力画像から特徴を抽出すること」
  • 画像に「フィルタ(カーネル)」という小さな画像をかける→「畳み込み演算」
  • 画像認識に必要な特徴表現を含む「特徴マップ」が、新しい画像データとして生成される
  • 特徴マップが次の層への入力データとして渡され、より高度な特徴量を抽出するための材料として使われる
  • フィルタの画素値は抽出したい特徴に合わせて設定され、経験則に基づいた目的別のフィルタが使われる
  • 「パディング」画像の縮小を防ぎたい場合に、画像の周りを事前に0値で埋める
    画像の端にある特徴を抽出しやすくなる利点もある
  • CNNでは、CNN以外と異なり、領域ごとにフィルタを小刻みにずらして(ストライド)特徴量抽出を行う
    隣接する特徴の相関と、空間的な情報を維持できる
  1. フィルタを画像の一部に重ね、重なる部分で画素同士の値で畳み込み演算を行う
  2. 演算結果を新しい領域の上にマッピング(写像)しちえく
  3. ウィンドウを少しずつ一定幅でスライドしていきつつ、画像全体をカバーするまで写像変換を繰り返す

畳み込み層における特徴量抽出のルール

  • 画像サイズとともに、RGBという色次元がある
  • カラー画像の色次元3、グレースケール画像の色次元1
  • フィルタの色次元の数は、入力画像の色次元と同じものにする必要あり
  • 特徴マップの深さ(奥行の次元)は、その演算に使用されたフィルタの数と等しい

プーリング層

  • 役割→「重要な特徴を残しつつ画像の情報量を圧縮すること」
  • 特徴量を凝縮させるプーリング層と畳み込み層とを交互に使うことで特徴を検出できる
  • 物体の些細な位置変化により認識結果が変わらないようにする
  • 過学習を抑制する
  • 計算コストを下げる
  • 「最大プーリング(Max Pooling)」→画像の小領域ごとに最大の画素値だけ残す
  • 「平均プーリング(Average Pooling)」→小領域中の平均値だけ残す

全結合層

  • 「全結合層(Fully Connected Layers)」
  • 役割→「分類の結果を出力する」
  • 畳み込み層やプーリング層から出力される画像形式のデータを全結合層に入力する前に、一次元ベクトルにフラット化する必要あり

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