ドンブリ勘定を卒業する!月ごとに業績を把握する②

毎月の売上や経費を感覚でしか把握できていない場合、会社の全体像が見えないものです。
月ごとに会社の数字をチェックする「月ごとの業績把握術」を身につけることで、全体像を把握することができます。

大野貴史・國村年・松井大輔著「月次決算の実務Q&A」(中央経済社)を参考にして。

目次

業務プロセスを見直す

月ごとに業績を把握するメリットは、以前ご紹介したとおりです。

月ごとに業績を把握するとした場合、早いに越したことはありません。

月ごとの業績を早く把握しようと思う場合、業務プロセスを見直してみる必要もあります。

現金の業務プロセスを見直す

基本的に、「現金はできるだけなくす」ことが命題となります。

現金取引が多い場合のデメリット

  • 売上の管理が煩雑になる
  • 現金取引は煩雑で誤魔化しやすいゆえに、税務調査において争点になりやすい
  • 従業員の着服や横領などのリスクがある

現金取引を残す場合のポイント

できるだけなくすにも関わらず、現金取引がある場合、以下のような運用を検討したいところです。

  • 小口現金形式とし、定額資金前渡制度にする
  • 現金出納帳は手書きせず、表計算ソフトで作成する

預金の業務プロセスを整理する

預金については、まずは整理しておくことで、それぞれの項目のなかで各種検討が可能になります。

入金のパターン

売掛金の回収
立替金の回収
その他・雑収入
・固定資産売却損益
・受取利息
・受取配当金
・買掛金値引き

出金のパターン

カテゴリー請求書等継続性金額内容
振込みあり継続月払い継続取引先
あり非継続都度個別注文
経費精算あり非継続変動
給与支払なし継続変動
自動引落あり継続変動電気代
電話代 等
なし継続定額家賃
保険料
会費 等
クレジットカードあり継続変動
その他変動

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