相手の心を開く「フラットな関係」の作り方と3つの原則

人と関わる仕事や日常のコミュニケーションにおいて、相手の本当の思いや課題を引き出すのは意外と難しいものです。相手が自然と心を開いてくれる「フラットな関係」の築き方と、そのベースとなる「自分を透明にする」ための具体的なアプローチについて。

和仁達也著「コンサルタントの言語化力」(かんき出版)を参考にして。

目次

なぜ「フラットな関係」が相手の心を開くのか

私たちはつい、「教える側と教えられる側」「発注側と請け負う側」といったように、人間関係において無意識に「立場」や「上下関係」を意識してしまうことがあります。

しかし、立場を重んじると、相手の言葉に対して過剰に反応してしまったり、逆に自分の思い込みで「どうせこういうことだろう」と決めつけたりしてしまいがちです。

どちらの場合も、相手を正しく理解することから遠ざかってしまいます。

相手の心を開き、課題の核心をとらえるためには、立場に関わらず横並びで一緒に考える「パートナー」のようなフラットな関係が理想的です。

  • フラットな状態とは
    偏見や思い込みにとらわれず、自分自身を常にニュートラルに保つこと。
  • フラットであるメリット
    相手の話を歪みなく、ありのままに受け取ることができるようになる。

知った気になって話を聞くのではなく、まっさらな状態で向き合う姿勢が、相手の本音を引き出す第一歩となります。

相手をありのままに受け止める(=自分を透明にする)

私たちは誰かと接するとき、自分の価値観や経験、思考のクセといった「フィルター付きメガネ」を通して相手を見ているものです。

このフィルター自体は悪いものではないと思われますが、気づかないままに接していると、知らず知らずのうちに自分の意見を押し付けてしまうことがあります。

そこで重要になるのが、相手の話を聞くときにいったんフィルターを外し、自分を「無」に近づけること(=自分を透明にすること)です。

  • 自分を透明にするとは
    自分のプライドや承認欲求を前面に出さず、目の前の相手を受け止める「鏡」になる。決して自分の存在を消すというのではなく、自分の色を薄くし、相手の色をくっきりと見せるイメージ。
  • 相手の「ドラマ」を見る
    相手に憑依するように話を聞き、相手の置かれている状況が自分の頭の中に映像として浮かんでくるまで耳を傾ける。

”自分がどう見られるか”を手放し、相手の行動の背景にある理由やストーリー(ドラマ)を最後まで見ようとすることで、細部に隠れた課題の核心に気づくことができます。

透明でいるための「3つの原則」

自分を透明に保ち、相手のドラマを最後まで見るためには、以下の「3つの原則」を心がけることが大切であるといわれています。

原則内容と具体例
①相手をコントロールしない相手を自分の思い通りに動かそうとしない。
自分の都合で相手を動かそうとするのはNG。
②決めつけない断片的な情報で「この行動は良くない」などとジャッジしない。
③誘導しない一見相手を思いやっているような言葉で自分の望む結論へ導かない。

自分のリモコンをしまって、相手の話を途中で操作せずに最後まで聞く。

たとえ相手が間違っているように感じても、正論で諭して自分の色で染めようとすれば、相手の心は離れていってしまいます。

コミュニケーションにおいて大切なのは、相手をジャッジすることではなく、まずは相手の考えや事情を聞かせてもらう姿勢であるといえます。

自分を透明にして相手の話に耳を傾けられるようになれば、”今まで黙り込んでいた相手がたくさん話してくれるようになった”といった変化が必ず起きてきます。

「相手をありのままに受け入れるフラットな姿勢」こそが、本物の信頼関係を築き、課題解決へと導く最強のアプローチといえます。

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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