Geminiで補助金情報を分かりやすくWebアプリ化・インフォグラフィック化して共有する

2025年7月4日

行政の補助金Webサイトというと、どうしても専門用語が多く、ビジュアル的に分かりづらい部分がありますが、Geminiに依頼することで、情報を要約し、かつ、ビジュアル的に分かりやすいWebアプリやインフォグラフィックにしてくれます。

補助金情報はなかなか分かりにくい（情報の壁）

新しい事業を始める創業者や、事業の成長を目指す経営者にとって、国や自治体が提供する補助金は非常に心強い存在です。

ただ、その情報を得ようと公式サイトを訪れたものの、内容の複雑さに断念してしまいます。

補助金情報が分かりにくい主な理由

専門用語が多い
法律や行政手続きに関する専門用語が頻繁に使われており、一つひとつを調べるのに時間がかかります。
文字が多い、情報量が膨大
公募要領や手引きなどの資料は、数十ページに及ぶことも珍しくありません。
どこに重要な情報が書かれているのかを探し出すのが一苦労です。
文章が固い
行政文書特有の堅い表現が多く、内容が頭に入ってきづらい傾向があります。

長崎市の「長崎市創業者成長支援補助金」も、事業者にとって非常に魅力的な制度ですが、やはり公式サイトの情報は一見すると分かりづらく感じたりもします。

長崎市ウェブサイト

長崎市創業者成長支援補助金長崎市では、創業サポート長崎による特定創業支援等事業を受けたうえで、持続的な経営に向けた事業計画を作成した創業者の方を対象に、販路開拓や経営改善に必要な経費の一…

この”情報の壁”を乗り越え、必要な情報を的確に掴むことが、補助金活用の第一歩といえます。

Geminiを使って情報を整理し、ビジュアル資料を作る

複雑な補助金情報を前に、Geminiの力を借りてみました。

結果、驚くほど簡単かつスピーディーに、分かりやすい資料を作成できます。

STEP

Geminiに情報を整理してもらう

まずは、Geminiに、補助金ページをGeminiに渡し、以下のような留意点をもとに情報を整理してもらいます。

見る人が経営者であることを意識し、彼らにとって重要な情報や影響を重点的に伝えてください。
専門用語を避け、わかりやすい言葉で説明してください。
箇条書きなどを活用し、読みやすく簡潔な文章にしてください。
必要に応じて、具体的な行動指針やアドバイスを提示してください。
引用元となる記事や情報源へのリンクを記載してください。
正確な情報提供を心がけてください。

あらかじめGems（カスタムGemini）にしておくと便利です。

また、URLを渡すとハルシネーションを起こすこともあるため、PDF添付などのほうがよい場合もあります。

Geminiは瞬時に情報を整理し、人間が読むのに最適な形式で回答を生成してくれます。

STEP

Canvasに出力してもらう

本文部分を、canvasに切り出してもらいます。

Canvasとは、Gemini アプリの画面上で開くことができるビジュアルインターフェースパネルで、ドキュメントを編集するようにリアルタイムで修正したり、調整したりすることが可能です。

STEP

Canvasから、ウェブページやインフォグラフィックとして出力する

Canvas画面の右上に「作成」があるので、そこからウェブページやインフォグラフィック（図やイラスト、グラフを用いて情報を分かりやすく表現する手法）を簡単に作成することが可能です。

情報整理から具体的なテキスト作成までを効率的に行い、かつ、ウェブページやインフォグラフィックを短時間で作成することが可能になります。

実際のWebアプリ

長崎市創業者成長支援補助金インタラクティブガイド

長崎市創業者成長支援補助金

あなたのビジネスの成長をサポート

あなたは対象？まずは簡単チェック！

この補助金を利用できるか、いくつかの質問に答えるだけで簡単に確認できます。以下の項目にすべて当てはまるかチェックしてください。

長崎市内で創業予定、または創業後5年未満である。

「創業サポート長崎」による特定創業支援等事業の支援を受けた（受ける予定）。

支援機関の確認を受けた事業計画を作成した（作成する予定）。

いくらもらえる？何に使える？

この補助金は、対象経費の半額、最大25万円までをサポートします。事業に必要な投資を計画し、どれくらいの補助が受けられるか計算してみましょう。

補助額シミュレーター

補助対象経費の合計額（円）

補助金額（最大）:

0円

費用負担のイメージ

補助対象となる経費の例

広報費

事業の情報発信や販路開拓を目的とした広報活動に要する経費です。

チラシ、パンフレットの作成
ウェブサイトの制作・改修
広告掲載（新聞、雑誌、ウェブ広告など）

補助金交付までの流れ

補助金の申請から交付までは、いくつかのステップがあります。全体像を把握して、計画的に準備を進めましょう。各ステップは連動しているため、順番通りに進めることが重要です。

📝

1. 準備

証明書取得・事業計画作成

📤

2. 申請

必要書類を提出

✅

3. 交付決定

市からの通知

🚀

4. 事業実施

計画に基づき経費支出

📈

5. 実績報告

完了後、書類提出

💰

6. 交付

補助金の受領

重要：事業の開始は「3. 交付決定」の後！

交付決定通知書を受け取る前に契約・購入した経費は、補助金の対象外となりますので十分にご注意ください。

必要書類チェックリスト

申請と報告には多くの書類が必要です。漏れがないように、このリストを活用して準備を進めてください。各項目をクリックすると詳細が表示されます。

□ 補助金等交付申請書
□ 補助事業計画書
□ 事業計画書の確認書（支援機関発行）
□ 補助対象経費の見積書等の写し
□ 市税の完納証明書（3か月以内取得）
□ 事業税の納税証明書（創業済みの場合・3か月以内取得）
□ 消費税・地方消費税の納税証明書（創業済みの場合・3か月以内取得）
□ 特定創業支援等事業による支援を受けたことの証明書の写し
□ 役員等名簿（法人の場合）

□ 補助事業等実績報告書
□ 補助事業実施明細書
□ 登記事項証明書（法人の場合）
□ 開業届の写し（個人事業主の場合）
□ 住民票（個人事業主の場合）
□ 補助対象経費の支払いを証する領収書等の写し

Webアプリ

長崎市創業者成長支援補助金

Webアプリでは、簡単な申請要件チェックリスクにチェックマークを入れることができたり、補助額シミュレーターを入れることも可能。
また、補助対象経費についてもABリスト形式で見ることができるため、必要な情報だけを表示させることが可能。

実際のインフォグラフィック

インフォグラフィック：長崎市創業者成長支援補助金

インフォグラフィック

長崎市創業者成長支援補助金

AIは経営者の武器になる！まとめと今後の可能性

今回、補助金情報をGeminiで整理・資料化したことで、以下の3つの大きなメリットを実感しました。

本質的な理解の促進
制度の全体像と要点を素早く掴むことができる。
圧倒的な時間短縮
手作業で情報を読み解き、まとめていた時間を大幅に削減できる。
質の高い情報発信
整理された情報をもとに、Webアプリやインフォグラフィックといった、より伝わりやすいコンテンツを簡単に作成でき、経営者仲間などに迅速に共有できる

複雑な情報の整理や資料作成といった部分をAIに任せることできることで、より創造的で本質的な活動に時間とエネルギーを注ぐことができます。

これは、補助金情報の整理だけでなく、市場調査、競合分析、事業計画書の壁打ちなどにも応用でき、AIの活用シーンが広がっています。