「議論」しても相手の意見は変わらず、好意も得られないのであれば、避ける一択と考えた方がよさそうです。
D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)を参考にして。
目次
「議論」で勝っても失うものの方が多い
議論して勝って、得るものがあるかどうか。
日常よくある大体のシチュエーションでは、失うものの方が多いと思われます。
- 議論で勝っても、相手の好意は得られない
- 周囲の人からの好意が得られない可能性あり
- 議論で負かしても、結局、相手の意見は変わらない
- 負かされた方は、劣等感を持つ
- 負かされた方は、自尊心を傷つけられ、憤慨する
「議論」は避けるが吉
議論に勝つことで、理論的な勝利を収めることと、相手の好意を勝ち取ることとは、相反することの方が多いものです。
また、議論に勤しんでも、相手の好意は得られないばかりか、自分自身が不機嫌になったり自制心を失ったりすることもあることも考えると、時間という面でも損しているともいえます。
「議論」には、とかく上述のようなデメリットの方が多い場合がほとんどであるので、基本的に、避けた方がよいといえます。
議論を避ける方法
D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)では、『片々録』という本からの紹介という形で、「議論を避ける方法」が紹介されていました。
- 自身の最初の自己防衛本能に押し流されない
- まず、相手の意見を最後まで聞く
- 次に、相手の主張との一致点(賛成できる点)を探す
- 次に、自身が誤っている点があれば、率直に認め、謝る
- 他人と意見が一致しないことは当然と考える(常に意見が同じはあり得ない)
- 相手が反論するのは、関心があるからだと考える
- 時間を置き、相手の意見をよく考えてみる約束をする