自らの誤りを認めるときなどに心がけたいこととして、相手の言いたいことを先に自分で言う、という姿勢が挙げられます。
D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)を参考にして。
目次
自らに誤りがあるときに心がけるべきこと
自らに誤りがあるときには、ついつい苦しい言い訳をしたくなりがちです。
それは、自分自身の自己防衛本能が働くからそうなるのですが、自らに明らかに誤りがある場合においては、このことはかえって周囲からの反発を招いてしまいます。
ですので、自らに明らかに誤りがあるのであれば、即座に認めてしまったほうが、かえって状況も打開し、問題解決へと向かうことも多いものです。
メリット
自らに明らかに誤りがあるのであれば即座に認めてしまったほうがよいメリットとしては、以下のようなメリットがあると思われます。
- 相手の重要感を損なわず、深追いしての反論が来ない場合が多い
- 苦しい言い訳をすることの罪悪感や自己防衛の緊張感がほぐれる
- 相手にやっつけられる前に自分で自分をやっつけてしまった方が傷が浅い
- 苦しい他人批判よりは、自己批判のほうが気が楽
- 全体が沈静化し、具体的な問題解決へと繋がることも多い
即座に、潔く、誠意を込めて
感覚としては、”相手の言うことを、先に自分で言ってしまう”というものだろうと思います。
そうすれば、相手もそれ以上に何も言うことがなくなり、深追いしての追及も来る可能性は少なく、逆に相手が寛大になることもあり得ます。
これには、徹底した部分が必要なのだろうと思います。
「即座に・潔く・誠意を込めて、相手の言うことを、先に自分で言ってしまう」
これらの要素がどこか漏れていて、自己防衛が少しでも働いている部分が残っていたりすると、状況の打開には至らず、追及も止まることがないように思います。
これは、簡単なようで難しいように思います。