”命令”するのではなく”質問”の形にしたほうが、相手の自主性が育つと思います。
D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)を参考にして。
目次
命令はしこりを残すことも
たとえ相手が明らかに誤っていたとしても、それを”命令”といった形で伝えてしまうと、相手の自尊心を必要以上に傷つける結果、反感を買い、定着しないばかりか自主性が育たないということにも繋がってしまいます。
命令ではなく質問
”命令”ではなく”質問”という形にすることで、相手は自分で考えることができ、自分で行動に移すことができます。
”命令”という形では反感を買ってしまうところ、”質問”であれば、相手の自尊心を傷つけることなく、尊重している気持ちを伝えることができ、自主的に考える機会を与えることができ、協力の気持ちも持ってもらいやすくなります。
疑問と反語を理解しておく
”疑問形”とよく似たニュアンスに、”反語形”というものもあります。
例えば、「どうして〜なのだろうか(いや、そんなわけはない。)。」というニュアンスのものです。
反語形とは、問いかけの形を取っているものの、その反対の意味が自然に強調される構文のことをいいます。
相手に考えさせるために、命令ではなく質問(疑問形)で投げかけようと試みても、実際にはそれが反語形だったとした場合、余計に相手を精神的に追い詰めることにもなってしまいます。
命令ではなく質問で投げかけるようにしたとしても、この”疑問形”と”反語形”の違いは理解しておきたいところです。