「エスキモーに氷を売る」から学ぶ①

「うちの商品には弱点が多いから売れない…」と諦めていませんか?「エスキモーに氷を売る」から魅力のない商品を大ヒットさせる「ジャンプ・スタート・マーケティング」を学びます。

ジョン・スポールストラ著「エスキモーに氷を売る」(フォレスト出版)を参考にして。

目次

完璧な商品など存在しない!弱点を受け入れる

事業を行う上で、最初から「最高の商品」「潤沢な広告予算」「最高の市場」が揃っていることはまずないものです。

大抵の商品には、少なからず欠点や弱点が存在するものです。

著者が社長に就任した当時のプロバスケットボールチーム「ニュージャージー・ネッツ」は、まさに弱点だらけの「最悪の商品」だったようです。

  • 成績不振: リーグで常に最下位争い
  • スター不在: 人気のある選手がいない
  • 地元愛の欠如: 地元住民からの熱狂的な支持がない

「チームが勝てば観客は来る!」と思われがちですが、著者はこの常識を否定します。

勝敗や商品の完璧さにこだわる前に、まずは「自分たちの商品が持つ弱点」から目をそらさず、正確に把握することがマーケティングの第一歩になるとしています。

発想の転換!「自社の強み」ではなく「相手の強み」を売る

自社の商品(チーム)に売りとなる特性がない場合、どうすればよいのか。

著者のチームであるネッツが取った戦略は、非常に型破りなものでした。

それは、「自分たち」ではなく「対戦相手のスター選手」を売り込むというものです。

マイケル・ジョーダンなどの超一流選手を見たくても、人気チームのチケットは入手困難。

しかしながら、「弱小ネッツとの対戦試合」であれば、地元で世界のスター選手のプレイを見ることができるわけです。

また、ターゲット層も大胆に変更しました。

従来のスポーツビジネスの常識ネッツが取った戦略
ターゲット:
大企業の接待用シーズンチケット
ターゲット:
地元のファンや家族連れ
(NBAのスターを見たい個人)
売り・強み:
自チームの勝利やスター選手
売り・強み:
対戦相手のスター選手

自分たちに備わっていない魅力(うちは強豪チームです!という嘘)を無理にアピールするのではなく、視点を変え、「顧客が本当に求めている価値(=スター選手のプレイを生で見ること)」を提供したのです。

自分が何者かを見誤らない

ここでの最大の教訓は、「自分が何者であるかを正しく理解する」ということです。

ネッツは、「自分たちは人気チームではない」・「大企業から相手にされていない」という事実を潔く認めました。

自分たちが「何でないか」を明確にしたことで、逆に「家族向けの親しみやすい娯楽」という本当の強みとターゲットを見つけることができました。

結果として、この「自社の立ち位置を見誤らない」戦略により、ネッツの観客動員数は劇的に増加し、スポンサー収入も数年間で大幅に跳ね上がったそうです。

もしも自社の商品が行き詰まっているなら、一度「自社の本当の姿」を問い直してみるといいかもしれません。

視点を変えれば、思いもよらない「強み」が見つかることがあります。

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この記事を書いた人

長崎で活動する
税理士、キャッシュフローコーチ

酒井寛志税理士事務所/税理士
㈱アンジェラス通り会計事務所/代表取締役

Gemini・ChatGPT・Claudeなど
×GoogleWorkspace×クラウド会計ソフトfreeeの活用法を研究する一方、
税務・資金繰り・マーケティングから
ガジェット・おすすめイベントまで、
税理士の視点で幅広く情報発信中

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