利益を大きくするための2つの方向

利益を大きくするためには、大まかには「経費を削る方法」と「売上を上げる方法」の2つの方向性があります。

横川竟著「外食業 成功の鉄則」(FB出版)を参考として。

目次

利益を大きくする2つの方向性

利益を大きくしようと思うと、大まかには「経費を削る方法」と「売上を上げる方法」という2つの方向が考えられます。

売上から引く経費を少なくすることができれば、より利益は残ります。

また、売上そのものを上げていければ、それによって多少の経費が増えたたとしても、一定の利幅が確保されていさえいれば、より利益は残ります。

コストダウンの罠

一見すると、将来を見据える必要がある”売上を上げる”という施策は難しく、目先に見えている分、”経費を削る”という施策の方が取っつきやすく思えます。

一方で、会社にとって、その経費が経費として存在しているのは、そもそも何らかの必要性があったからに他なりません。

ムダかどうかをよくよく見極めなければ、思わぬところで、品質やサービスレベルが低下したり、業務の流れが乱れたり、従業員からの不信感を招いたりすることに繋がりかねません。

売上を上げるには

”売上を上げるには”ということは、誰しも思うことですが、これについて簡単な処方箋はなかなかありません。

値下げをして売上を上げたとしても、粗利が減る可能性があるどころか、自社のこれまでの信頼やブランド価値を下げてしまうことにも繋がりかねません。

売上を上げるには、「価値を向上させる」ことを考える必要があります。

このことについて、横川竟著「外食業 成功の鉄則」(FB出版)の横川さんの言葉はとても印象に残りました。

~(略)~「人を喜ばす」というのはどんな商売にも共通する、絶対に必要な条件です。商売の基本は、価値を提供して喜んでもらい、その結果としての対価をいただくものだからです。喜んでもらうことで自分も満足感を得ることがなければ、もっと喜んでもらいたいというエネルギーは出ません。このエネルギーこそが、商売を次のステップに進化させる起爆剤になるのです。対価はそれに付随して付いてくるものだと考えるべきではないでしょうか。

横川竟著「外食業 成功の鉄則」(FB出版)より

特に、組織が大きくなり、経営者が管理の仕事にばかり比重をかけてしまうと、会社にとっての唯一の利益の源泉である”お客さまとの接点(=現場)”を、ともすると人任せにしてしまいがちです。

自社の事業を通じて「お客さまを喜ばせること」を考え、かつ、それを追求し続けられるかどうかは、シンプルに、「自社の事業を通じてお客さまを喜ばせることにより、自分自身が満足感を得られるかどうか?」であるような気がします。

そのことが、ひいては(お客さまにとっての)価値の向上へと繋がり、結果として、対価がくっついてくる(=売上が上がる)ということなのだろうと感じます。

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