西口一希著「マーケティングを学んだけれど、どう使えばいいかわからない人へ」(日本実業出版社)を参考にして。
目次
商品の”価値”とは何か
「価値」とは何か。以下と解されています。
- お客様が、保有するお金等と交換し、手に入れたいと思う「便益」と「独自性」への欲求
- お客様が商品に見出すもの
商品の”価値”は誰が決めるのか
企業広告で”私たちは価値を創造しています”という文言は、額面どおりに正しいのかどうか。
上記のとおり、商品の価値は誰が決めるのかというと、お客様であると考えられます。
つまり、「価値」は、企業が創造するものではなく、「お客様が見出すもの」であるということです。
商品そのものがどうであれ、お客様が具体的に商品に触れて、”価値がある!”と認めたときにはじめて生じるものであると考えられます。
よって、”私たち企業側が、価値を創っているのだ”というのは思い込みであり、その思い込みが過ぎるとお客様と乖離してしまう弊害すら招きかねません。
”私たち企業側が、価値を創っているのだ”という思い込みを捨てて、”価値はお客様が見出すもの”と考え、それを起点にすることで、様々なことが異なって見えることになります。
企業が行うのは便益と独自性の”提案”
”私たち企業側が価値を創っている”のではなく、”あなたにとって価値があるかもしれません”という形で、「便益」と「独自性」を提案していると考えたほうがよいと考えられます。
そうすると、重要なのは、「お客様は何に価値を見出すのか」をテーマにして考えることであると考えられます。