谷本理恵子著「プリンセスマーケティング」(インプレス社)を参考にして。
目次
ヒーロー型、プリンセス型のストーリー
カスタマージャーニーには、「ヒーロー型」と「プリンセス型」があり、それぞれにおいて、以下のような違いがあるとされています。
- ストーリー
- 登場人物の設定
- モチベーション
- 意思決定の中身
- 何を信じるか
- 関係性の築き方
- 未来の見せ方
ヒーロー型における「未来の捉え方」
- 主人公の初期→全能感があふれる
- 自分で努力してレベルアップし自信を積み重ねていく
- テーマが客観的であるため、一歩ずつ目的地に近づける分かりやすい課題が見えやすい
- 挑戦を重ねて徐々にレベルアップし、ゴールへと近づく
- いかに効率よく勝てるか、目的地に早くたどりつけるか
- 具体的な課題を解決するために買い物をする
- 購入の一番のリスク→結果が出ないこと
- 保証→「結果と連動した保証」
- 購入決定時のストレスを肩代わり→保証
プリンセス型における「未来の捉え方」
- 主人公の初期→自己評価が低く、不安になりがち、ためらいがちで自信がない
- テーマが主観的→”本来の自分”を垣間見つつもどのようにすればよいかが分からない
- 運命に翻弄されることも多い
- 「本来の自分」に気づきつつも、心から信じること自体がとても難しい
- 本来の正しい姿を鏡のように映し出せるとよい
- 自分の力だけでは「本来の自分」に確信が持てない
- 周囲がサポートして励ますことで、「本来の自分」に確信が持て、ゴールへたどりつくことができる
- 「本来の自分」を取り戻すことができる「魔法」を必要とする
- 魔法→”どんな素晴らしい感情を体験できるか”
- できるだけ努力せずに一瞬で本来の自分に戻ることができる魔法が理想
- ”じわじわ系魔法”として見せる(現実として即効性のある魔法がないことは分かっている)
- 魔法→本来の自分が現実化し確信できる→自分に自信が持てる
- 保証→「合理的な説明が必要」
- 勝つためのスキルを身につけるというよりも、”その場にいることが楽しい”と思えること
- 「より主観的な満足に訴求」→ニーズにマッチする傾向
- 自分に自信がない→続けることができる点をサポートすることが大切
- もしものときの安心が店への信頼へとつながる
- 「自分の不安を分かってくれていて、先回りして解消してくれている姿勢」→評価ポイント
- 美しい、かわいい、きれいなものを好む
- ”本物、確かなもの、いいもの”(オーガニック、マクロビ、スローフードなど)が大事だが、窮屈なのは嫌と感じる
- 入門イメージ(ほんのり、ちょっぴり、プチ、◯気分)
- 「雰囲気」「気分」を味わえる幸せ感のあるものが好まれる
- 買い物→究極的には、「自分に自信を持つための手段」