チョコレートを美味しくしてくれる副原料について。
株式会社明治チョコレート検定委員会監修「チョコレート検定 公式テキスト 2024年版」(Gakken)を参考にして。
※イラストは、AIツール(Imagen3)を使用して作成しています。
目次
チョコレートの副原料
ナッツ類
ナッツに含まれる40~80%程度の油分は栄養価が高く、また、濃厚な香味を加えてくれるものです。
ローストの方法として、「直火ロースト(網で煎る)」「熱風ロースト(熱風で煎る)」「フライロースト(揚げる)」があります。
- アーモンド(アメリカ/ローストしたものをホールで利用することも多い)
- マカダミアナッツ(ハワイ/原料としてはオーストラリア産も多い)
- ヘーゼルナッツ(トルコ北部国会沿岸・イタリアピエモンテ州/ヌテラなどにも加工される)
- ピスタチオ(イラン、アメリカ/ホール・ペースト・彩り)
- クルミ(中国/最古のナッツといわれる)
- ピーナッツ(中国、インドなど/ピーナッツバターなどにも加工される)
- カシューナッツ(ベトナム、インド、コートジボワール/独自の脱穀を行うインドが最大の生産輸出国)
- ピーカンナッツ(アメリカ/アメリカがメインでヨーロッパでは知られていない)
- 日本では、アーモンド・マカダミアナッツが有名、直接チョコレートと組み合わせることがポピュラー
- ヨーロッパでは、ヘーゼルナッツ・アーモンドが中心
- アメリカでは、アーモンド・ピーナッツとの組合せが多い
- 世界生産量ではピーナッツ・カシューナッツが多いといわれる
ナッツの加工
カット
- ホール(丸のまま)
- 皮付きスライス
- 皮なしスライス
- 1/4カット(縦切り)
- ダイスカット
- パウダー
ペースト
- プラリネ
→砂糖を煮詰めた糖液をアーモンドやヘーゼルナッツにかけたものや、ペーストしたものを混ぜたもの - ジャンドゥーヤ
→ローストしたヘーゼルナッツやアーモンドに砂糖を加えてペースト状にし、チョコレートを加えてローラーにかけたもので、ボンボンショコラのセンターにもよく使われる - マジパン
→蒸したアーモンドと砂糖を一緒にローラーにかけて挽きペースト状にしたもので、細工物にもよく使われる
フルーツ類
種類
- イチゴ(ストロベリー)
- ラズベリー(フランボワーズ)
- バナナ
- オレンジ
- パッションフルーツ
- ブルーベリー
加工方法
- フリーズドライ(凍結乾燥)
- ドライフルーツ(そのまま乾燥、砂糖や洋酒に漬けて乾燥)
- コンフィチュール
生クリーム
生クリームとは、牛乳を濃縮して脂肪分を高めたもの。日本では、乳脂肪分18.0%以上と定められており、製菓原料としては乳脂肪分30~45%ほど。
抹茶
抹茶とは、日光を遮って育てる覆下茶園から摘採した茶芽を蒸し、てん茶炉で乾燥させた「てん茶」を茶臼で微粉末にしたもの。
配合
ダークチョコレート | ・カカオマス ・ココアバター ・砂糖 ・香料(レシチンなど) ※カカオ分70%以上のものは高カカオチョコレートと呼ばれる |
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ミルクチョコレート | ・カカオマス ・ココアバター ・砂糖 ・乳製品 ・香料(レシチンなど) |
ホワイトチョコレート | ・ココアバター ・砂糖 ・乳製品 ・香料(レシチンなど) |
※カカオ分のパーセントは、「カカオマス+ココアバター」の比率のこと(残りは砂糖・添加物など)であるため、同じカカオ分70%でも、カカオマスとココアバターの配合によって異なってくる。Bean to Barの場合は、ココアバターを入れずに作られることが多いとされているようです。