チョコレートを使ったショコラスイーツには様々な種類があります。
株式会社明治チョコレート検定委員会監修「チョコレート検定 公式テキスト 2024年版」(Gakken)を参考にして。
目次
ショコラスイーツの種類(代表的なもの)
※イラストは、AIツール(DALL-E)を使用して作成しています。
オペラ
- ビターチョコとコーヒーの2種類の香り高い風味のチョコレートケーキ
- 重厚で完成度が高く、ケーキとしてのショコラスイーツの代表
- ビスキュイ・ジョコンド(アーモンドパウダー入リスポンジ生地)にコーヒー風味シロップを染み込ませて段を重ね、その間のコーヒー風味のバタークリームとチョコレートガナッシュを塗って構成、表面をチョコレートグラサージュで覆って金箔を施して作る
- ダロワイヨ(パリ)の代表的な菓子
- ダロワイヨのオーナーが、義理の兄弟マルセル・ビュガの店の「クリシー」という菓子を気に入り、自身の店にも出すようになったといわれる
- ダロワイヨのオペラは、層を多く重ねつつも薄く仕上げられ、パリでは2.5cmほど、日本では2.0cmほどで作られている
チョコレートタルト
- フランス語では、タルト・オ・ショコラといわれる
- チョコレートタルトにはガナッシュがたっぷりと流し込まれる
- サクサクのタルト生地と濃厚なチョコレートのコントラストが魅力
- タルトの底にスポンジなどの生地を敷いたり、グラサージュをかけて光沢をつけたり、金箔で飾られたりするものもある
- ※フランスでは、レモンタルト(タルト・オ・シトロン)もポピュラー
- ※小型タルトは、タルトレットという
エクレア
- フランス語では、エクレール(稲妻の意味で、速く食べないとクリームが溶けてしまうといわれる)
- 細長く焼いたシュー生地に、チョコレートorコーヒー風味のカスタードクリームを入れ、表面にはクリームと同じ風味のフォンダンという砂糖がけがしてある
- 最近では、フォンダンの代わりに、チョコレートそのものやガナッシュやビタークリームをかけたり詰めたりしたものもある
ザッハ・トルテ
- チョコレート風味のスポンジ生地が厚手のチョコレートフォンダンに包まれ、間に塗られたアプリコットジャムがアクセントになっている
- ウィーンの菓子職人フランツ・ザッハによって考案された
- 本場では、砂糖の入っていないホイップクリームを添えて食べることが多い
- フランツの息子エドワードのホテル・ザッハの看板商品となっている
- ホテルザッハとデメル(オーストリアのパティスリー)との間で販売権をめぐって攻防あり、ホテルザッハ版は円形のチョコレートエンブレム、デメル版は三角形のチョコレートエンブレムになっている
フォレ・ノワール
- ドイツ、オーストリア、フランスのアルザス地方で広く作られている
- フランス語で、黒い森を意味している
- チョコレート風味のスポンジ生地にとキルシュ漬けの甘酸っぱいサクランボを散らしたホイップクリームの層を重ね、全体をホイップクリームで覆い、チョコレートとキルシュ漬けサクランボを上に飾り付けて作られる
ガトー・ショコラ
- フランス語で、チョコレートケーキを意味するため、全般を指すことになる
- 一般的には、ガトー・クラシック・オ・ショコラを指す
- バター、卵、チョコレートを中心に、小麦粉、生クリーム、ココアパウダーなどが入り、卵白が泡立ててから加えられ、丸い型でオーブンで焼き、粉糖を振りかけ、切り分けてホイップクリームを添えて作られる
フォンダン・ショコラ
- 柔らかいチョコレート菓子という意味
- 焼ききらずに作り、中がとろっとしたクリーム状になっている
- 器に流し込んで焼いたものを熱いうちにスプーンですくって食べるのが一般的
- ※同じような菓子でモワルーショコラと呼ばれるものもある
マカロン
- イタリアで生まれ、フランスで完成されたといわれている
- 2枚の丸い生地でクリームを挟んだ丸みのあるかわいらしい見た目をしている
- 固く泡立てたメレンゲにアーモンドパウダーと砂糖を混ぜ合わせて作った生地
- チョコレート風味の生地に、コーヒー、紅茶、フルーツなどのガナッシュを挟んたマカロン・ショコラが定番
ブラウニー
- アメリカの伝統的なお菓子
- チョコレートを使ったケーキ生地に、くるみなどのナッツを加えて焼き上げ、食べたい大きさにカットする
ムース・オ・ショコラ
- チョコレートムースの意味
- 泡立てた生クリームやメレンゲとチョコレートを混ぜて作る
チョコレートフォンデュ
- 卓上の小鍋や器にチョコレートと牛乳や生クリームを入れて熱し、ひと口大のフルーツやマシュマロなどに絡めて食べる温かいデザート
- チョコレートを噴水のように流すチョコレートファウンテンも登場している
パン・オ・ショコラ
- チョコレートのパンの意味
- バターを何層にも織り込んで作るクロワッサン生地に棒状のチョコレートを包んで焼いて作る
プロフィットロール
- 小さなシュークリームを何個も更にのせてチョコレートソースをかけて食べる
- アイスクリームを添えたり、ホイップクリームを添えたりする
- アイスクリームが入ったシューを使うこともある
チョコレートペースト
- チョコレートにナッツを加えてペースト状にしたもの
- ヘーゼルナッツを加えたイタリアのヌテラが人気
その他のチョコレート菓子・飲料
- ココア
- ミルクココア
- チョコレートドリンク
- アイスクリーム
- ケーキ
- 和菓子
- 菓子パン
- ドーナツ
- キャラメル
- キャンディー
- ビスケット
- クッキー
チョコレートやココアパウダーの使われ方
- ココアパウダーをチョコレートの調味材としてそのまま使用(直接練り込む)
- ココアとココアバター以外の植物油脂を混合し、コーティングチョコレートorセンタークリームに使用(融点の低い植物油脂と混合し、テンパリング不要で使うことができる)
- チョコレートでアイスクリームをコーティングして使用(植物油脂を混ぜ合わせるとなめらかになり、薄くコーティング可能になる)