「Gemini」が、特に2024年10月・11月のアップデートにより、怒涛の進化を経た印象です。
正直、Geminiは”物足りない”からのスタートだった
「Gemini」は、最近まで、ChatGPTやClaudeに比べて物足りない印象がありました。
特に、スレッド全体での文脈把握の能力が弱く、会話のラリーが続かず、結果、思考を踏まえられないという印象がありました。
ただ、特にここ最近、2024年10月・11月のアップデートにより、かなり印象が変わってきています。
2024年10月・11月のGeminiの怒涛の進化
2024年に入ってから、Geminiは連続的に重要なアップデートを実施し、その評価を大きく変えることとなりました。特に注目したのは、以下のポイントです。
2024年10月17日リリース:「Gemini for Google Workspace」の日本語対応スタート
2024年10月17日には、「Gemini for Google Workspace」の日本語対応がスタートしたとの情報がありました。
Google Workspaceを使って業務を行っている場合、これはとても興味深い情報です。
より具体的な業務活用への選択肢がぐっと広がったと感じています。
2024年11月19日リリース:会話記憶機能の強化
2024年11月19日には、Geminiが、ユーザーとの会話履歴を記憶し、ユーザーの好み・興味、あるいは文脈を維持しての応答が強化されてきている形です。
これにより、過去のやり取りを踏まえたパーソナライズされた提案が可能になった形です。
無料版でも、ここ最近のGeminiとのやり取りにおいて、それを感じることができるようになっています。
2024年11月22日リリース:AIベンチマークでの高スコア
2024年11月22日には、最新モデル「Gemini-exp-1121」が、多くのLLMベンチマークにおいて高いスコアを記録し、ChatGPT 4oを抜き去っている状況ともみられています。
Geminiの能力が着実に向上していると感じさせます。
「Gemini」がぐっと身近になっている
これらのアップデートを経て、Geminiが、”物足りないAI”から”身近なAI”へとその存在感を変えつつあるという印象です。
これは、「Gemini for Google Workspace」の全社的導入のタイミングを考えてもよいようにも感じます。