同じ業種で、同じ差別化軸(手軽軸、商品軸、密着軸)を取る競合と戦って勝つにはどうすればよいか
佐藤義典著「経営戦略立案シナリオ」(かんき出版)を参考として。
目次
差別化戦略の3つの軸
佐藤義典著「経営戦略立案シナリオ」(かんき出版)では、差別化戦略を考えるには、”顧客の3つの欲求・価値”に基づき、同じく3つの軸に大別されるとされています。
- 手軽軸(価値:早さ・安さ・近さ・便利さなど)
- 商品軸(価値:高品質・最新)
- 密着軸(価値:自分仕様・カスタマイズ)
同じ業種、同じ差別化戦略の競合と戦うには
独自資源を強化する
差別化を支えているのは「独自資源」です。
例えば、ハード資源である設備のパワーアップを図るかどうか。あるいは、ソフト資源である接客能力を強化するかどうか。
戦場を変える
売り物を変えることで、そもそも戦場を変えるという選択肢があります。
ただ、新たな戦場にはすでにプレーヤーがいるものですし、戦場を変えたら変えたで異なる競合との戦いが必要にはなります。
異なる差別化軸に移行する
「商品軸」で勝負して勝てない競合がいるのであれば、「密着軸」に移行するなど。
差別化軸を組み合わせる
「商品軸」で勝負しているところ、「密着軸」を強化する、あるいは「手軽軸」を強化するなど。