自社にとっての競合は、自社ではなく、顧客が決めることであると考えられます。
佐藤義典著「経営戦略立案シナリオ」(かんき出版)を参考として。
目次
競合の定義
競合とは、「顧客の頭の中に浮かぶ選択肢の束」と考えるべきところです。
要するに、競合とは自社が決めるのではなく、顧客が何かを購入したいと思うときに、頭の中に浮かぶ選択肢の集合体こそが競合ということです。
届けたい顧客へ情報提供できていれば、一致する
自社が届けたい「ターゲット顧客」に対して、ブレずに正しいメッセージを届けていれば、「ターゲット顧客」が何かを購入したいと思う時に思い浮かぶ売り手はおのずと自社になるということになります。
つまり、”売り手の束=買い手の束”ということになるはずです。
考え方のポイント
以下のような順番で考えていくことになります。
- 自社のターゲットとなる顧客像を考える/自社の商品を購入している顧客層を考える
- ターゲット顧客は、自社商品を、どのようなベネフィットを感じて(どのような課題を解決するために)購入しているかを考える
- ターゲット顧客が求めているベネフィットをめぐる競合(顧客の頭の中に出現するであろう選択肢としての競合)は誰かを考える
- 競合と比較して、自社が何に力を入れて、差別化ポイントを作っていくべきかを考える