会社内では、商品等の内部を充実させ、戦略を練り上げたとしても、それが顧客に伝わらなければ意味のないものとなります。
佐藤義典著「経営戦略立案シナリオ」(かんき出版)を参考として。
目次
戦略と戦術の隔たりを埋める
戦略や戦術といった言葉に机上の空論感が出てしまうことの原因のひとつに、「戦略」と「戦術」とが連携しておらずバラバラであることが挙げられます。
- 現場の戦術を知らない・経験したことがない人が、「戦略」を考えてしまっている
- 現場の戦術を知っている・経験している人が、「戦略」を考えない
戦略と戦術に隔たりがあると、どれもそれぞれ意味のないものとなります。
「戦術」を知らない「戦略」はかけ声倒れで終わってしまいますし、
「戦略」を知らない「戦術」は場当たり的になり、やがては疲弊してしまうことにもなります。
伝わったことだけで評価される
顧客は、会社が内部で何を考えているかなどといったことは、まるで知らないものです。
こちら側が伝わるように伝える努力をし、顧客に認知され、理解され、納得することで”伝わり”、はじめて顧客の購入へとつながるものです。
自社が戦略(戦場、独自資源、差別化)などを考えたところでそれは顧客には見えないものであって、
顧客は、「伝わったことだけで評価する」というのが実際のところであるといえます。
顧客は、目に触れるものだけから判断する
自社にとって、顧客に見えている部分というのは、全体のなかの一部でしか過ぎません。
しかしながら、顧客にとっては、見えている部分こそが”全体”であるといえます、