何のために経営数字を集計・チェックするのか

なぜ経営数字を集計しなければならないか、何のために集計しなければならないかを意味づけしておきたいところです。

増山秀和著「資金繰りなるほどQ&A」(中央経済社)を参考にして。

目次

何のために経営数字を集計するのか

経営数字の集計は重要と言われますが、普段は緊急性がないことが多く、ついつい後回しにしてしまいがちです。

では、重要なことを、緊急性がないからといって、後回しにしてよいものかどうか。もちろん、後回しにすべきではないと考えます。

かといって、”どう重要なのか”の意味づけができていなければ、なかなか動けません。

経営数字の集計が必要であるのは、”チェックするから”であると考えられます。

では、何をチェックするかというと、経営状況が正常に動いているかどうか経営状況が正常でないとしたらそれがどの分野で、それに対して打ち手を考え、的確にいち早く対処するためであると考えられます。

チェックしなければ、打ち手が分からない

経営全体のなかで、どの分野に課題がありそうなのか。

そのために経営数字を集計し、チェックすることで、問題はどの分野で、それに対する的確な打ち手は何なのかを考えることができます。

チェックの視点

例えば、各分野の以下のような数字をチェックすることで、課題を探ることができます。

売上高・顧客満足度
・クレーム件数
・商品アピール頻度
・来店数増加率
・名刺交換数
・HPアクセス数
・客数増加率
・客単価増加率
・リピート率
売掛債権・現金回収率
・主要顧客の受取サイト増減率
・予定日回収率
・督促状送付件数
・貸倒れ比率
仕入・経費・原価低減率
・経費削減提案数
・社員満足度
・採用人数
・IT投資額
買入債務・現金支払率
・主要取引先の支払サイト増減率
在庫・主要商品回転率
・デッドストック率
・廃棄費用増減率

どのような分野にどのような打ち手があるか

売上(単価)(自社でコントロール可能)
・商品力や技術力の向上
・付加価値
・差別化
・値引き防止
・請求管理
売上(客数)(自社でコントロール不可)
・顧客満足度の向上
・リピーターの増加
・営業力の強化、営業管理
変動費・原価意識
・仕入単価の見直し
・取引業者の見直し
・相見積り
・ロス対策
固定費(自社でコントロール可能)
・費用対効果
・”必要な”物は買う、”欲しい”物は待つ

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