取引金融機関をどのように探すか。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
大まかなカテゴリーとして、どこにするか
取引金融機関をどのように探すか。
まずは、金融機関の大まかなカテゴリーとして以下が挙げられます。
- 都市銀行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行)
- 地方銀行
- 信用金庫・信用組合
- 政府系金融機関(日本政策金融公庫、商工中金)
- ノンバンク
ノンバンクは論外として、都市銀行や商工中金についても、こと融資に関しては、大企業でなければなかなか相手にしてもらえない可能性が高いものです。
創業したて、あるいは中小企業の場合は、やはりまずは地方銀行、信用金庫・信用組合、日本政策金融公庫あたりから検討してみることになると思われます。
まずは周辺金融機関を探す
最寄りの地方銀行、信用金庫・信用組合として、どのようなところがあるか。
GoogleMapなどで検討してみることで、漏れなくリストアップすることが可能になります。
周辺金融機関の比較検討の目線
上記でリストアップした後、どのような視点で比較検討するとよいか。
- M&Aで取り込まれる側になっていないか(→融資が受けにくい、融資条件が悪いなど)
- ビジネス誌での業績ランキングなどではどうか
- 自己資本比率が高いか
- 当期純利益は適切か(地銀10~100億円、信金~10億円程度か)
- 預貸率(貸出金額/預金額)は高いか(地銀約70%、信金約50%)
業績の調べ方については、金融庁の「都道府県別の中小・地域金融機関情報一覧」などで、規模感(預金額、貸出金額)、主要財務指標(自己資本比率、不良債権比率)を知ることができます。