取引銀行の増やし方①

創業から、取引銀行をどのようなステップを経て増やしていけばよいか。

諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。

目次

日本政策金融公庫からスタートしてみる

初めて融資を受けるとしたら、どの金融機関にすべきか。

まずは、「日本政策金融公庫」が第一候補かと思われます。

政府系金融機関であり、民間銀行を補完する役割もあり、政策意図から創業支援・創業融資にも積極的という特徴があります。

公庫からの融資の着金先銀行選定のポイント

公庫は預金口座を持たない金融機関であるため、公庫から融資を受けた場合、その融資の資金をどの預金口座に着金させるのかという話になります。

このときのポイントとして、「公庫の次の展開として融資を受けたい金融機関」に口座を作り、”預金という形で取引を開始しておく”という点が挙げられます。

預金があれば保全になることからその預金先銀行も融資の検討をしやすくなり、また、公庫から融資を受けた実績がある点も評価ポイントになると思われ、融資がスムーズになると考えられます。

中小企業であれば、次のステップとしては、信用金庫・信用組合・地方銀行あたりになると思われます。

口座開設のポイント

  • 口座開設の際には、会社本社訪問・面談など事業実態の確認が行われる(接点ができる)
  • 参考資料として、あえて決算書コピー3期分を渡す(融資審査にも必要となるため)
  • 融資について尋ねられたら、いきなり相談しない(資金繰りが厳しいと思われないようにするため)
  • 特にすぐに必要はありませんが、良いご提案があればお願いします、とのみ伝える

融資を打診するときのポイント

  • 初融資の場合は、よほどのことがない限り交渉はしない(先方は初融資ということで保守的となっているため)
  • 2回目の融資からは、交渉も選択肢に入れる
  • 公庫融資を預けるという手土産があると、交渉しやすい

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