借入の「資金使途」を整理しておく⑤

融資申請する場合、その借入の「資金使途」を必ず聞かれます。

諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。

目次

「資金使途」は重要

融資を申し込む際、「資金使途」は非常に重要であると考えられます。

事業における何らかのために資金を必要としているはずで、経営者がそれを明確に理解できているかが問われることになります。

資金使途が不明であると、銀行は融資は実行しないものです。

設備資金、運転資金

設備資金

設備投資するための資金。
例)土地建物、機械、車両、ソフトウェアなど。

運転資金

仕入れや諸経費支払いのための資金。

「資金使途」を整理しておく

「資金使途」には以下のようなものがあります。

設備資金
運転資金
  • 経常運転資金
  • 増加運転資金
  • 季節資金
  • つなぎ資金
  • 減産資金
  • 納税資金
  • 賞与資金
  • 赤字補てん資金
  • 余裕資金

減産資金

不採算部門撤退・売上不振・自社の経営方針変更により減産せざるを得ない場合の資金です。

減産することで仕入や在庫も減り資金繰りも改善していくものの、そこにたどりつくまでには資金的に不安定となるため、それを調整するための資金であるといえます。

通常、後ろ向きなイメージである減産資金は銀行は受けたがらないものなので、事業に理解のあるメインバンクに依頼することが定石となると思われます。

資料としては、売上・仕入の実績・計画、資金繰り予定表などが必要とされます。

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