”融資が必要ない会社”とは

融資が必要ない会社とはどんな会社なのか。

諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。

目次

無借金経営と借金経営

借金すると何が困るのか。

”借金そのもの”というよりも、”借金したお金を何かに使ってしまって返済できなくなるとき”であると考えられます(利率が高くないことが前提)。

また、個人でお金を借りるときは、「借りたお金を何かに使うとき」であることがほとんどです。
(家を購入する・車を購入する・学費で使うなど)

一方で、事業でお金を借りるときは、運転資金の場合には、あくまでやりくりのために、あるいはバックアップとして借りておくものであって、「借りても基本的には手元に置いたままにしておくべきもの」と考えられます。

借りても手元に資金が残っているのであれば(長い目で使ったり戻したりするにしても)、借金そのものによって特に困るということもないものです。

融資が必要ない!と言える会社

逆に、事業において、”融資が必要ない会社”とはどんな会社なのか。

現預金が十分な会社

常に手元に、月商あるいは固定費の6ヶ月分の現預金があれば、いったんは十分であるとも考えられます(それでもコロナ禍などを難なく乗り切れるかというと不安な水準)。

あるいは、社長個人の資産が十分で、何かあったら会社に資金を貸し出せるのであればよいと考えられます。

いつでも資金調達できる会社

融資以外の資金調達手段が多様(社債、追加出資など)にあるような大企業であれば、融資は必要ないと考えられます。

逆に、融資が主な資金調達手段である中小企業にとっては、融資は命綱となるときがあり、借りやすいとき(=業績が良いとき)に借りておく、と考えたほうがよいということになります。

借金するくらいなら倒産を選ぶと決めている会社

経営者の信念として、借金するくらいなら倒産したほうがよいと考えている場合には、融資は必要ないと考えられます。

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