銀行における決算書の捉え方①

銀行では、融資申請する企業の決算書をどのように捉えているか。

諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。

目次

融資判断においては、決算書が最も重要視される

融資の可否の判断においては、決算書は最も重要視されているといわれています。

また、傾向として、銀行の規模が大きいほど、決算書を重要視しているとされます。

決算書以外の要素(事業性など)については、信金が最も考慮してくれ(30%程度)、次に地銀が(20%程度)、最後に都銀(30%程度)、という感覚と考えられているようです。

決算書以外の要素とは、具体的には以下のようなものです。

  • 社長個人の能力
  • 社長個人の資産状況
  • 会社の商品力・技術力
  • 会社の営業力
  • 経営計画の信憑性(進捗)

格付・債務者区分・融資姿勢

銀行は、会社を「格付」しており、その格付をするにあたっては、かつて金融庁が使っていた金融検査マニュアルの「債務者区分」を参照しているといわれています。

この格付・債務者区分に基づき、銀行の融資姿勢もおおむね決まるという流れです。

また、この格付は、融資の受けやすさのほか、貸出金利率も影響するとされています。

会社の状態債務者区分格付融資姿勢
業績良好正常先1積極的(融資残高拡大)
2
3前向き(様子を見つつ融資残高拡大)
4
5
業績低調要注意先6現状維持(融資残高維持)
返済猶予・延滞あり要注意先
うち要管理先
7
債務超過破綻懸念先8消極的(融資残高縮小)
大幅な債務超過実質破綻先9撤退(回収・取引解消)
破綻破綻先10

自社の格付・債務者区分を知るには

自社の格付・債務者区分がどのようになっているかを知るには、銀行担当者に直接聞くとよいとされています。

聞いたうえで、どのようにしていけば自社の格付・債務者区分が上がるのかについて助言を求めることもできます。

銀行担当者の歯切れが悪い場合、決算書以外の面での問題・社長の素行・過去の銀行との取引状況などが影響していると考えられるとされます。

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