融資を受けやすい/受けにくいに”時期”はあるのか。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資を受けやすい時期はあるといわれている
銀行側の事情として、融資を受けやすい”時期”はあるといわれています。
これは、銀行にも業績や決算があり、営業目標があります。銀行にとっての主力商品である融資をどこまで増やすことができたのかは大きなバロメーターとなります。
銀行の業績管理上、融資を増やしたいと思うタイミングこそが、すなわち借りる側にとって融資を受けやすい時期であるといえます。
- 2月:3月決算の業績積上げ
- 8月:9月中間決算の業績積上げ
- 12月:年末商戦・賞与による繁忙期(稼ぎ時)
融資を受けやすい時期でも厳しい場合
上記の融資を受けやすい時期でも、厳しい場合として以下のような状況も考えられます。
- 銀行(支店)が業績目標をすでに達成してしまっている場合
- 混雑が激しく、必要な時期に着金が見込めなくなってしまう場合
- 申込企業側の試算表などの準備ができておらず、その時期に申請できない場合
- 申込企業側の業績が著しく厳しい場合
(2期連続赤字、債務超過過大、役員貸付金がある、投資用不動産・有価証券があるなど)