会社の融資審査には、社長個人の信用情報も加味されます。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資審査にはどのような情報が使われる?
融資審査には、以下のような情報が使われるといわれています。
- 決算書の状態
- 試算表の状態
- 社長個人の信用情報
社長個人の信用情報も加味される点に留意が必要です。
個人の信用情報とは
個人の信用情報とは、具体的には、以下のような情報です。
- 氏名、生年月日、性別、住所、連絡先など
- 公的本人確認書類(運転免許証など)
- ローン・クレジットカードの利用状況(金融会社名、利用金額、支払状況等)
- ローン・クレジットカードの申込状況(金融会社名、申込内容・使途)
個人の信用情報が融資審査で問題になる場合
以下のような場合、「問題あり」とされる可能性があります。
- ノンバンクからの借入れ
- 頻繁なローン・クレカの申込履歴(利用・借入がなくてもチェックされる)
- ローン・クレカの支払遅延履歴
- 自己破産・個人再生・任意整理の履歴(5~7年以内)
- 反社会勢力との関わり
保証付き融資や公庫からの融資などで初めて申し込む場合には、ほぼチェックされると考えたほうがよいとされています。
クレカの遅延が1回のみなど、問題が軽微な場合には影響がない場合もあります。そのような場合などはあえて金融機関に、かつて遅延があったときの状況や理由をあらかじめ伝えておいたほうがよい場合もあると考えられます。
(不信感を抱かせないため。)
自身の信用情報を調べる方法
自身の信用情報がどのように登録されているかを調べるには、以下の登録先から取得することになります。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター