新規融資を受けた後の展開として、どのようなパターンが考えられるか。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資メンテのバリエーション
新規融資を受けた後の展開としてどのようなパターンが考えられるのかを知っておくことで、どのようなときに銀行にはどのように相談すればよいかが分かるようになります。
- 折り返し融資
- 短期継続融資
- 一本化する
- プロパー融資を引き出す
- 金利を下げる
- 経営者保証・担保を外す
- 資本性借入金
- メインバンクを見直す
- リスケジュール
①折り返し融資
折り返し融資とは、当初借入の返済が進んだ段階で、その返済が進んだ分を折り返しで再び融資を受けることをいいます。
- 当初借入の返済が1/3程度進んだときが相談のタイミング(早すぎると相談に乗ってくれない)
- できるだけ融資口数は増やさず、一本の融資での折り返しを行う
- 黒字のときほど返済原資を明確にしながら交渉できる
- メインバンク分から先に交渉する(サブバンクにいきなり相談すると不審がられる)
- 完済せずにつないでいく(次回が審査のやり直しになってしまうため)