新規融資を受けた後の展開として、どのようなパターンが考えられるか。
諸留誕著「顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック」(日本法令)を参考にして。
目次
融資メンテのバリエーション
新規融資を受けた後の展開としてどのようなパターンが考えられるのかを知っておくことで、どのようなときに銀行にはどのように相談すればよいかが分かるようになります。
- 折り返し融資
- 短期継続融資
- 一本化する
- プロパー融資を引き出す
- 金利を下げる
- 経営者保証・担保を外す
- 資本性借入金
- メインバンクを見直す
- リスケジュール
⑧メインバンクを見直す
メインバンクを作ることによるメリットは以下です。
- 赤字のときでも融資を受けられる可能性が高まる
- 不測の事態の際にも親身に融資を検討してくれる
- 取引実績が長くなると金利交渉がしやすい
- 本業へのアドバイスが得られる
メインバンクはどこか
自社がメインバンクだと思っていても、銀行側がメインバンクであると思っていない可能性もあります。
自社にとってのメインバンクはどこかということをどのように調べるとよいのか。
- 原則としては、融資残高が多い銀行
- 上記のうち、「保証付き融資」よりもよりリスクの高い「プロパー融資」をしてくれている銀行
メインバンクがどこかが分かると、銀行との付き合い方も分かってくるようになります。
例えば、預金・担保・保証などは、メインバンクとの関係強化のため優先的に考えていくことになります。
メインバンクを見直すタイミング
メインバンクは、その時々の会社のフェーズや状況によって変わっていくものです。
では、どのようなことを目安にメインバンクを見直すとよいのか。
- 会社の規模が大きくなったとき
- 銀行支店の統廃合で遠くなったとき
- 銀行の方針が自社に合わない変化となったとき
- 銀行の事業性評価の取組み状況が弱いとき
- 支店長・担当者と合わない程度では、変えるべきではない(人事は定期的に変わるため)
- 他行が納得できる理由があるとき