融資を受けるときに考えること

融資を受ける際には、どのようなことを考えておけばよいか。

増山秀和著「資金繰りなるほどQ&A」(中央経済社)を参考にして。

目次

考えておきたいチェックリスト

融資の受ける際に、考えたおきたいこと。

  • なぜ借入をする必要があるのか
  • 借入金を、何に使おうとしているのか
  • 返済する原資は何か
  • 何年かけて返すのか
  • 途中で返済不能に陥らないか
  • どのような融資方法がよいか
  • 金融機関と信頼関係を築き上げられているか

融資の種類

融資の種類にはどのようなものがあるか。

  1. 証書貸付:長期間融資に使われる(主に分割返済)
  2. 手形貸付(主に短期継続融資):短期間融資に使われる(主に一括返済orスキップ)
  3. 当座貸越:融資極度額を設定し、範囲内であれば都度手続き不要
  4. 手形割引:手形の”買取り”

”信用保証協会”について知っておく

信用保証協会とは、いわば「公的な保証人」です。

信用度の高くない中小企業でも金融機関から円滑に資金調達できるようにとの趣旨で、信用保証協会法に基づき設立されている機関です。

企業に万が一のことがあったら、保証協会は、金融機関に対して、会社に代わっていったん返済します(代位弁済)。
その後、企業と保証協会との間で返済についての話をしていくことになります。

万が一のことがあった場合に、金融機関と保証協会はどれくらいの割合で責任を負うかについては融資タイプによっても異なっていますが、一般的には、金融機関20%・保証協会80%などの割合になっていることが多いといわれています。

保証協会付き融資の場合、銀行金利とは別に、この保証協会に対する保証料が発生します。

”預貸率”について知っておく

「預貸率」とは、1つの金融機関に対して、”預金”と”借入金”がどの程度のバランスになっているかを示すものです。

金融機関側からすると、融資をしていても、その大部分が自行に預金してくれているのであれば、実質的な貸出額は少なくて済むということになります。

融資などで金利を決める際には、金融機関はこの点についても着目しています。

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