クラウド会計ソフト「freee会計」を軸に経理業務を効率化し、コスト(時間、お金、ストレス)の削減を図るには、その上流にある経理ツールとその相性、機能性とのバランスを踏まえた選定が鍵となります。
特に小規模事業者向けに、freee会計を軸に据えたおすすめ経理ツールの組合せを考えてみました(2024年11月現在)。
目次
「freee会計」を軸としたツール選びのポイント
freee会計を軸に経理業務を効率化するためには、その周辺の経理ツールをどのように組み合わせるが重要で、特に以下がポイントになります。
データ連携がしやすいか、証憑管理が楽か
- 各ツールがまずは単体で効率的かつ低コストか
- freee会計とスムーズに連携できるか
- 銀行口座やカードの取引データが自動で反映されるか
- 売上請求書、売上管理、証憑保管が容易か
- 支払請求書、支払管理、証憑保管が容易か
- レシート管理がしやすいか
コスト削減効果
- 各ツールの利用コストが、経理負担軽減や業務時間短縮と見合っているかどうか
(支払請求書が少量であれば、ツールは利用しないほうが全体として得する場合あり) - 無料期間、キャッシュバック、ポイントバックがあるか
導入・運用の手間
- 初期設定が簡単か
- 各ツールが使いやすいか
- 運用がシンプルか
私が考えるおすすめ経理ツールの組合せ
freee会計を中心としたおすすめツールの組合せにつき、特徴も含めてまとめてみました。
※完全に私見です。
ツール名 | 特徴 |
---|---|
freee会計 【会計ソフト】 | ・多様なツールと連携可能 ・データが自動反映される ・通帳管理、売上管理、支払管理の一元化 ・クラウドなのでいつでもどこでも確認可能 ※一部の機能は別途有料 |
GMOあおぞらネット銀行 【銀行口座】 ・資金管理 ・入出金業務 | ・ネットバンキング無料 ・口座維持手数料無料 ・自動振込機能無料 ・振込手数料業界最安 ・当初3ヶ月間は他行宛て振込手数料が毎月20回無料 (創業1年未満の場合、当初1年) ・現金引出しが容易(セブン銀行、イオン銀行、ゆうちょ銀行) ・ダイレクト納付の登録が可能(税金納付効率化) ・Pay-easyが便利に使える(社会保険料の支払いが楽) ・社保引落口座としても使える ・経営セーフティ共済の引落口座として使える ・小規模企業共済の引落口座として使える ※オンラインバンキングの利用が前提 |
GMOあおぞらネット銀行 ビジネスデビットカード 【デビットカード】 ・支払手段 | ・使った分の1%キャッシュバックで実質コスト削減 ※即時決済 |
freeeカードunlimited 【クレジットカード】 ・支払手段 | ・年会費無料 ・ポイントはfreee会計の利用料金に充当できる ・使用したらfreee会計に即時反映される ・限度額高め ・枚数無制限、追加発行手数料無料 ・外貨決済手数料無料 ・レシート管理がしやすい(証憑アップロード機能→データと紐付け) ※他クレジットカードと比べて、ポイント還元率が低い場合あり |
Amazonビジネス 【物品購入】 | ・freee会計へ、レシートデータが自動送信される ・Amazonの法人割引も適用可能 ・個人のプライムアカウントが共有可能な場合もある (1ユーザー向け法人会員プラン「BusinessプライムDuo」) ※「BusinessプライムDuo」に当てはまらない場合、プライム会員費が別途必要 |
freee請求書 Airレジ Square 【売上業務】 ・請求書発行 ・レジ | ・freee会計へ自動連携 ・お客様へ請求書データ送信も可能 ・売上管理や書類管理がしやすい ※他の請求書管理サービスと比べると機能が限定的な場合あり |
GMOあおぞらネット銀行請求書管理 or freee支出管理 or バクラク請求書 【支払業務 (請求書払い)】 | ・請求書データをfreeeへ自動連携(freee支出管理、 バクラク請求書) ・振込業務効率化、電子管理 ・AI-OCRなどで手入力削減、仕訳自動化(バクラク請求書) ※各サービスの料金が異なるため、業務量に合わせた比較検討が必要 |
まとめ
事業をしていると日常的に付き合っていくことになる経理業務、効率的に運用できるのであればそれに越したことはありません。
「freee会計×便利な経理ツール」の活用は、特にスタートアップや中小企業にとって、導入メリットが大きく、経理業務の効率化とコスト削減が同時に実現可能で、さらに業務改善にもつながります。