「時間」と「お金」のトレード

事業においては、「時間」を「お金」とトレードすることで、全体の「お金」を増やしていくという考え方も必要になります。

今井孝著「起業1年目の教科書」(かんき出版)を参考として。

目次

「お金」→「時間」→「お金」というサイクル

事業をしていると、できるだけ外部に委託せずに経費をかけずに進めていきたいと思いがちです。

ただ、事業には、専門性の高い業務や自力では手に負えない分野の業務や時間のかかる分野の業務なども多数存在しています。

一方で、時間は有限なものです。

一見、外部委託せずに経費節約したほうが得したように思えても、実際には、そのために貴重な時間を大量にロスしている可能性があります。

事業を行っていて、「売る仕事」は外部に委託することができません(事業の根幹にあたるものなので、できたとしても、しないほうがよいと思われます。)。

また、「売る仕事」は本業でもあり、自身にとって得意な分野・やりたい業務であったりもします。

同じ時間を使うのであれば、「売る仕事」に集中投下したほうが自分自身にとってもストレスが少なく、満足度も高く、また、成果も出やすいものです。

つまり、以下のような循環を取ったほうが、より利益を獲得できると考えられます。

  • 「お金」を使って、専門性の高い業務や自力では手に負えない分野の業務や時間のかかる分野の業務などは外部委託する
  • 「時間」を創り出す
  • その時間を本業に追加投下することで、外部委託費以上の「お金」を稼いでいく

起業したてで時間が有り余っており、かつ、お金に余裕がない場合は、自分ですべて行うのでもよいとは思われますが、そのときですら、その有り余った時間は営業活動やマーケティングに投下したほうがよいとも考えられます。

チームを組む

事業においては、外部の事業者と組んで、チームを組んだほうがよいと考えられます。

理由は、上記のとおり、自分自身が得意なことに集中することで利益を稼いでいくほうがよいからです。

このチームの構築ぶりこそが、自社のノウハウであり、他社との差別化にもなるものであると考えられます。

特に、「コンテンツホルダー」と「マーケットホルダー」といったように、まったく分野の異なる事業者と組んだほうがよいように思われます。

できること・できないことを区別することから始める

上記のとおり、事業には、専門性の高い業務や自力では手に負えない分野の業務や時間のかかる分野の業務なども多数存在しています。

上記のような状況のなかで、お客様からお金をいただいて事業を行う限り、自社にできること・できないことを早めに区別し、伝えたほうがよいと考えられます。

できないことでも、他事業者を紹介することでチームとして対応することでより大きな仕事ができ、お客様への貢献につながる場合も考えられます。

お金でなく助けてくれる人には、お金でない姿で恩返しすることも意識する

特に起業当初には、家族や友人など、お金など関係なく手伝ってくれたり応援したりしてくれる人もいるものです。

そのような方は、お金を目的に手伝っているわけでもないものです。

自分が頑張る姿・成長していく姿・感謝してくれる姿をリターンとして捉えてくれている場合も多いですし、そのような姿をきちんと見せていくことで恩返しをしていきたいところです。

素直に頭を下げられるかどうか

事業に自信のある人・自分に自信のある人ほど、腰が低い場合が多いと考えられます。

また、自分が本気でやりたい事業であれば、他人に頭を下げることを何とも思わない場合も多いものです。

そのような方にはさらに周囲に人が集まり、より事業が円滑になっていくという循環になります。

一方で、自信がなく不安な人は、周囲に対してもマウンティングを取りがちなため、結果として、周囲に人が集まらず、より事業がうまくいかないといった悪循環が起こりがちです。

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