相手にとって見えていない”盲点”が見えるようになるには、相手方としてどのようなサポートが可能かと考えると、”着眼点”の提供が考えられます。
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)を参考にして。
目次
着眼点を提供するメリット
人が判断するときに不安なのは、”盲点があるのではないか”という点です。
自分では色々と調べてみたのだけれど、とはいえ、何か見落としがあるのではないか、盲点があるのではないか。
そのようなときに、視野を広げることでふと見えていない盲点が見えるようになることは、安心へと繋がっていきます。
その視野を広げるツールとして、第三者から提供できるものとして「着眼点」があります。
着眼点というメガネを提供することで、相手の役に立つことができることはひとつの価値でもあるかと思います。
着眼点7種類
和仁達也著「プロの思考整理術」(かんき出版)で、着眼点として紹介されている7つです。
- 価値の見える化
- 極端に振り切る
- 抽象度と具体度のレバー
- 数値化
- マーケティングのトゲ
- 投資回収
- 情報量の不一致
4)数値化
ケース
なんとなくモヤモヤしているという場合、理想が大きすぎて未来をイメージできない場合
着眼点
- 「今の状態は、感覚的に100点満点中何点くらいですか?」
→取れている点数(納得できている部分)の言語化、100点満点の言語化、取れていない点数の言語化 - 時間軸を伸ばして考える(フェイズを分ける)
ポイント
なんとなくモヤモヤしてしまうのは、一気に問題解決しようとして目の前の壁に立ち往生している場合もあり、本当の意味で何もが分からないというものでもないものです。
点数や時間軸で考えることで、色々なことが見えやすくなる効果も考えられます。
5)マーケティングのトゲ
ケース
事業においてもそれ以外にしても、スムーズに流れない場合
着眼点
- ”こうでなければならない”と思い込んでいるかもしれない場合、それ以外の道があることも提示する
- ”こうでなければならない”と思い込んでいるかもしれない場合、そもそもなぜそう思うのかを改めて言語化してみる
ポイント
スムーズに流れないとしたらそこにはなんらかの障壁(”トゲ”)があるからだと考えると、そのトゲを抜くための別の方法を考えるという意味において、視界が広がる可能性があります。