2021年を振り返る

2021年を振り返りました。

目次

開業から約1年半経過

2020年8月の事務所開業から、約1年半経ったところです。

駆け抜けた感

2021年1月からの事務所を振り返ってみると、まさに「駆け抜けた感」という表現がぴったりです。

振り返ってみても、1年のなかで大きな曲がり角というものはなく、ただひたすらに、想定どおりの道筋を突き進んだ印象があります。

ただ思っていたよりも速いスピードで、とにかく流れていく”時”に付いていくのに必死、という感じでした。

本当にありがたいことです。

来年は曲がり角

来年は、まずは早々に、曲がり角が来ると思っています。

今の事務所のあり方・チーム体制をもっと強化しなければと感じているので、そのために、開業当初は想定していなかったこともしっかりと検討し、決断していく年になるのでは、と思っています。

税回りを考えてみても、インボイス制度への対応準備・電子帳簿保存法への対応準備など、時間をかけて検討していくべきことは多くあると感じています。

振り返りと受け止め

数字で振り返る

2020年は開業年ということもあり、事務所の体制構築がメインで、自事務所の認知自体も全然という感じでした。

2020年内の新規対応を振り返ってみても、問い合わせ件数もそう多くなかったですし、従って顧問契約の成約件数もそこまで多いわけではありませんでした。

今年2021年は、本当に多くの新規のお客様と出会うことができ、多くの顧問契約(税務、キャッシュフローコーチング)を頂くことができました。

顧問のお客様のご期待に添えるよう、より一層精進していかなければ、とただただ身を引き締めるばかりです。

お問い合わせ件数は、平均して月あたり3件ほどずつで、うち成約した案件の内訳・比率を見てみると、以下のような感じです。

新規のお客様との接点
HP経由
33%
SNS経由
28%
ご紹介
22%
ベンダー経由
17%

ちなみに、お問合せから成約まで至った成約率を見てみますと、最も高いのはHP経由とSNS経由最も低いのは会計ソフトベンダー経由でした。

これを考えてみると、当事務所のコンセプトや代表税理士のキャラクターを理解してお問合せを頂く方は成約率が高い傾向があると感じています。

一方、予算重視(値段ありきでの相見積り)、業務内容に対する固定観念あり(税理士が行う業務を先入観で捉えられている場合)といった局面においては、成約率が低い傾向があり、考えてみると、問合せのニーズ傾向と、当事務所のコンセプトとが合致していないゆえ不成立となったと考えられます。

オンライン対応

お客様のうち、長崎・佐賀以外のお客様(東京都、神奈川県)が複数いらっしゃいます。

SNS経由でお声がけ頂いたお客様で、とてもありがたいことです。

打合せはZoomで行い、連絡・会計・資料はすべてクラウド(クラウド会計ソフト、ChatWork、GoogleDrive)で行っています。

これは、当事務所がある程度クラウド化していて、オンライン対応が可能なためできることでもあります。

直接対面で話すことによる”価値”は大きなものがあるとは思いますが、一方で、SaaSを使えば、ひと通りの税理士業務の提供は可能な状況にあるということもいえます。

すでに東京都心で働いていらっしゃる方にとってはオンライン対応は日常のことであって、その視点で税理士という職種をも見ることに違和感が少なく、お選びを頂いていると感じます。

これは、いわば”全国が競合になりうる”時代になったことを意味してもいます。

そのなかでお選びを頂いている背景を考えてみると、もともとSNSで交流があり、キャラクターを知って頂いているという面が強いです。

ここから考えていることは、”業務そのものでは全国が競合になり得る”ため、”個性”をきちんと出す必要があるということです。

なぜなら、”人の個性”こそは唯一無二の価値であり、差別化の主因であると考えられるからです。

「人対人として、お客様に向き合う。」

長崎・佐賀であろうと、東京・神奈川のお客様であろうと、これからの時代は、当事務所の業務のどの部分に力を入れるべきなのか・価値を置くべきなのかということが、はっきりと見えてきている感じがしています。

そのような意味合いで考えれば、オンラインよりも直接対面の方が優位性を発揮できる部分でもありますし、その価値の磨き方を含めて、何に価値を置くべきなのかを改めて認識させられるところです。

情報発信を振り返る

HP記事、Youtube、Instagramで情報発信してきました。

一方で、その他のもの(Facebook、LINE、メルマガ)はまったく手をつけていません。Facebookに関しては、アカウントはありますが、ブログ更新のお知らせ程度です。

経営のリソースを分散させないために、選択と集中を行い、あれもこれもではなく、ツールを選択してきました。

HP記事更新

HP記事毎日更新は決めていることなので、行ってきました。

そのおかげか、HPに厚みが出て、特に費用をかけなくとも、検索条件によってはかなり上位に出てくる場合もあります。

もっと内容の充実したものにしたいのですが、現状では、自分のインプット→アウトプットの記録という色合いが強いです。

これは、内容を充実させようとすると、より時間が必要であり、”毎日”という括りのなかにおいては、現状ではその捻出が難しい部分があるということ。

現状では、”毎日”といういわば健康的な強制力と、定期的な知識のインプットを行っていきたいという目標が重ね合わさり、 インプット→アウトプットの記録に落ち着いている状況です。

これに関しては、今後また方針が変わってくる気がしています。

内容を充実させてからでないと記事を書かないという方針を取ると、おそらくずっと書かないことになると思います。

内容はともかく、まずは”毎日更新”を優先することで、日々フィードバックをしながら、持っていきたい方向に少しずつ寄せていきたいと考えています。

Youtube

月1回動画を増やしていく予定でしたが、これは達成できていません。

時間的な問題もあるのですが、そもそも、やはりあまり自分の趣向に合っていない気はしています。

今後は、そもそもYoutubeを始めた目的へと立ち戻り、内容を考えて企画してから、発信していきたいと考えています。

Instagram

想定しているお客様層が使っているツールだから、ということがきっかけでしたが、これは、根本的に自分の趣向に合っていると感じています。

そもそも、(上手下手はさておき)きれいな写真を撮るのが好きですし、きれいなデザインを練るのも好き、という面があります。

Canva有料プランを契約し、試作していくつかInstagramにアップしましたが、これは今後もぜひ力を入れていきたいと考えているところです。

使ってみてよかったSaaS

Manageboard

2021年3月頃から本格的に導入した経営計画ツールです。

具体的に数字を置いていくことで近い将来を目に見える形で把握することができ、お客様の”お金に関する漠然とした不安”の解消に大きく貢献できていることを実感しており、キャッシュフローコーチングには欠かせないツールになっています。

なかでも気に入っているのは、「CF損益」という帳票です。

事業のキャッシュフローという観点から見ると、会計税務で作成する”損益計算書”は当期純利益までしか表現できておらず、いわば通過点ともいえます。

借入金の元本返済や設備投資(積立含む)は、当期純利益から支出していくものなので、そこまで見ることができて、具体的に手残りのキャッシュがどのようになるかということを具体的に示す「CF損益」は、キャッシュフローコーチングにおいてとても有用だと感じています。

Evernote

お客様ごとの情報、打合せ記録、相談記録など、Evernoteにまとめており、とても重宝しています。

Evernote内のノートの整理や機能なども有用ですが、何よりもマルチデバイス(PC、タブレット、スマホいずれからでも常に最新情報が分かる)という点は強いと感じています。

trello

業務の進捗を、カンバン方式で整理するツールです。

お客様ごとの案件が増えてきて、trelloでの案件ごとの業務管理が特に有用に感じています。

課題

決済手段の検討

現在は、口座振替と振込みでの対応ですが、ネットバンキングやクレジット決済が増えている昨今、よりお客様の手間の増えない決済手段を導入したいと考えています。

クレジットカード決済ツール、より簡単に口座振替登録できるツールを探して導入していこうと考えています。

軌道に乗るまでのサポート

特に税理士契約がはじめてのお客様の経理体制が軌道に乗るまでのサポートをもっと研究したいと考えています。

いつまでに何をどのようにすればよいか、準備すればよいか。

経験を積みながら、より便利に、を追究していきたいと考えています。

さらなる深化を

ITツール導入による効率化

ITツール導入による効率化を、これまでよりさらに積極的に進めていきたいと考えています。

昨今でいえば、電子帳簿保存法対応のシステムも複数出ています。

会計ソフト系のシステムを使用するメリット・デメリットも踏まえ、会計ソフト系以外のツールも検討していきたいところです。

ほかにも、kintoneをはじめ、より業務を効率化できるSaaSの探究をしていきたいと思っています。

一方で、人の社会において人が主役である限り、ITツールに”使われる”のではなく、”使う”意識を持つ必要性が増してきます。

ツールの何を取捨選択するかは、人が人中心の運用を考えたうえで、考える必要があるのだと考えています。

コミュニケーションの深化

ITツール導入による効率化と両輪で進めていくべきことは、アナログの究極である”コミュニケーション”だと考えています。

IT化が進んでいく・進めていくからこそ、人のキャラクターやコミュニケーションには非常に大きな価値が置かれることになると考えています。

そのための「あり方」も「やり方」も整えていきたいと思っています。



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