【体験記】税理士がJDLA「G検定(AIジェネラリスト検定)」を受けてみた

2025年5月にJDLA実施「G検定(ジェネラリスト検定)」を受けまして、どうにかこうにか合格しました!
受験を通じて感じたことをご紹介です。

目次

G検定(ジェネラリスト検定)とは?

G検定(ジェネラリスト検定)は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、AI・ディープラーニングの活用に必要な知識(リテラシー)を習得するための検定試験です。

項目内容
主催団体一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
試験目的AI・ディープラーニングを事業に活かすための知識(ジェネラリスト)の習得
開催形式オンラインでの実施(IBT方式、自宅で受験可能)
試験時間120分
問題数約160問程度(多肢選択式)
受験資格制限なし
受験費用一般:13,200円(税込)、学生:5,500円(税込)
合格率約70%前後

生成AIパスポート試験と比べると、試験時間が長く問題数も大量で、より広範かつ深い知識が求められるのが特徴です。

シラバスと私が感じたこと

出題範囲はJDLAの公式サイトで公開されているシラバスで確認できます。

私が感じた印象をまとめてみました。

シラバス項目私の印象・感想
人工知能とはAIの定義や議論されている問題など。
そもそもAIとは?生成AIに限らず、日常にもすで様々な分野でAIは使われているということが分かります。
人工知能をめぐる動向AIのブームの変遷など。
過去の多くの研究者の努力の積み重ねが分かることで、進展の方向性なども推し量ることが感覚として掴むことができる気がしました。
機械学習の概要「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」といった基本的な分類から、「決定木」「SVM」などの具体的な手法まで。
ディープラーニングの前身であるベースである機械学習の分野です。原始的で分かりやすく興味深いと感じました。
ディープラーニングの概要ニューラルネットワークや活性化関数、勾配降下法など、G検定の核心部分です。
このあたりから、関数や微分積分が出てきて、数学嫌いの私には辛みを感じた部分。
ただ、数式も登場するものの、計算そのものより「何のために使われるのか」という概念の理解が重要だと感じました。
ディープラーニングの要素技術全結合層・畳み込み層・プーリング層、Attentionなど。
今の生成AIの進展の起点となった「Attention」の仕組みを知ることができるのがよかったです。
ディープラーニングの応用例画像認識、自然言語処理、音声処理、マルチモーダルなど。
それぞれの分野に、どのような形でどのような形でAI技術が使われているのかといった点が興味深かったです。
AIの社会実装に向けてAIプロジェクトの進め方、データ管理について。具体的にどのような点に留意しながらAI導入プロジェクトを進めればよいのか。
AIに必要な数理・統計知識AIに必要な数学や統計の知識について。
苦手分野なので、、ぼちぼち見た程度になってしまいました、、
AIに関する法律と契約個人情報保護法、著作権法など。あるいはAI開発委託契約など。
それぞれの法律の解釈や取扱いなどはとても勉強になります。
AI倫理・AIガバナンスガイドライン、安全性、民主主義との共生、環境問題など。

当然のことながら、税務の知識は何ら通用しませんし、税理士としてのアドバンテージは皆無です。。

合格までの勉強について

使ったテキスト

まずは公式テキスト!と思ったのですが、公式テキストでは、AIほぼ初学者の私には途中から何を書いてあるのか分からなくなり(何度読み返しても解読できない文章、、)という感じで、ひと通り読んだ後は次のテキストに切り替えました。

個人的にはこのテキストがよかったです。全体的にカラフルで分かりやすかったです。

直前には問題中心に、解答解説豊富なこの問題集が役に立ちました。

「徹底攻略 ディープラーニング G検定ジェネラリスト問題集」(黒本)がよい!という評判を見かけたのですが、そこまで至れずでした。。

学習時間

12月から4月まで、おおむね1日1時間ほど×5ヶ月。
(おそらくトータルで100時間くらい)

直前期以外で業務の繁忙期はほぼできなかったり、30分程度だったりでした。
3月後半から4月にかけて少し勉強時間を増やしてGWに追込みをかけました。

AIほぼ初学者だったことから、知らない用語にとても苦戦したほか、さらに数学が苦手な私自身のアレルギーと折り合いをつけつつどうにか、、という感じでした。

勉強方法(実際に行ってみた方法)

STEP
公式テキストを一読し、全体を把握
STEP
解説テキストを読み込み、理解を深める
STEP
直前期には、問題集にも取り組み

Geminiの「Gems」で「G検定勉強解説」を作成し、分からないところは何でもGeminiに聞く!という学習で進めると、不明点を解決でき、挫折せずに受験まで進めることができました。

生成AIは、”挫折防止”に役立ちます!

私にとって、もはやGeminiは相棒というか戦友というか。

AIに慣れるには、”AIと一緒に苦難の道を通ってみよう”という感じでしょうか。。

結果について

なんとか合格

手応えはまるで感じることができなかったですが、なんとか合格しました。。

問題数は多く、時間はギリギリ。

実質的に”持ち込み可”試験であるため、受験時にはとにかくなんでも準備!で臨みましたが、いかんせん問題数を考えると時間はギリギリで、当然、事前勉強なしに受かる試験ではないという感じでした、

テキストに載っているような素直な問題はまるで出てこず、応用的な切り口での問題がほとんどという感じで、受験中は常に四苦八苦、追い込まれつつ必死で進める感じでした。

受けてみた感想

生成AIパスポート同様、税金や会計の知識はまるで役には立たない感じではあります。
法律の部分が多少馴染みがあるという程度。

AIほぼ初学者の私には非常に苦しい苦しい試験でしたが、なんとか受かってよかったなと、、

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次