相手に伝える言葉は、ほんの一言の差で大きな違いが出るということもあります。
D・カーネギー著「人を動かす」(創元社)を参考にして。
目次
ほんの一言の違い
相手の気持ちや姿勢の変更に影響を与える場面では特にですが、ほんの一言の違いによって、相手の受け止め方も変わってきます。
相手に変わってもらいたいと思うのであれば、自分の言葉によって、相手が変わりたくなるような受け止め方となるような工夫をする必要があると思います。
少なくともそれは、議論や理詰めで変わるものではないことは確実です。
逆接を避ける
人に注意しようと思い、かつ、受け入れてもらおうと思うと、ありがちな構成として、①最初に褒める→②しかし→③注意、という流れが挙げられます。
ありがちな構成ゆえに、注意される側には、不信感を持たれがちなものともいえます。
”しかし”という言葉が出てきた段階で、前段の褒め言葉は意味のない前置きにしか過ぎないと感じ、かつ、以降の言葉に対する警戒感が生まれるようになります。
できるだけ逆接の言葉は使わずに、順接の言葉を使っていくだけで、相手の受け止め方も変わるようになるということもあります。
よい気づきに繋げるには
相手に何かを変えてもらいたいと思う場合、議論や強制では決して変えることができません。
”相手自身が変えたいと思えるかどうか”、の1点に絞られてきます。
そのために周囲ができることは、「気づかせること」ということになります。
「相手のよき気づきに繋がるような言葉・行動とは何か」という視点で考えておきたいところです。