手作業ではとても大変なことも、ChatGPTにコードを聞けば、瞬時に対応してくれます。
生成AIを使って業務の効率化を行う
GoogleDriveの特定のフォルダのなかにあるPDFファイルの名称をリストアップしようと思うと、手作業では間違えやすいですし労力もかかります。
ChatGPTにGASコードを考えてもらい、そのGASコードを設定・実行すれば、スプレッドシートに瞬時にリストアップしてくれます。
たとえ、GASコード設定そのものに手間取ったとしても、他でも活きる技術や手順ですし、スプレッドシートを更新したいときにはどのみち瞬時に行うことができます。
今回は、電子契約のPDFファイルをリスト化しておきたかったので、それを行いました。
※ちなみに、入力内容がChatGPTの学習対象とならないよう、設定でデータコントロールはオフにしておく必要があります。
ちなみに、今回はGASのことなので、Google系の生成AI「Gemini」に聞くともいいと思いますし、コーディングに強いといわれる「Claude」に聞くのもよさそうです。
個人的に、ChatGPTに、カスタム指示(自分がどのような人で、ChatGPTにどのようにして欲しいか)を入れているため、ChatGPTのほうが聞きやすく感じており、聞いたという感じです。
※また、どれかをメインで使い、どれかをセカンドオピニオン的に使うこともよくやります。
Google Drive内のPDFファイルのリストアップを瞬時に行う
方法はとてもシンプルです。
ChatGPTに、以下を聞いてみます。
あなたはGASの専門家です。
GoogleDriveフォルダ内にあるPDFファイルをスプレッドシートにリストアップしたいです。
GASで可能ですか?
コードのなかでもGASは比較的扱いやすいといわれており、GoogleDrive内であればなおGASコードが使いやすいので、GASコードで聞いてみます。
※他のことでも、(専門的には使い分けができると思うのですが素人的な発想で)いったんGASで対応可能か聞いてみたりしています。
そうすると、30秒もかからず、早速GASコードを考えてくれました。
※今回は、最初に4oに聞いてしまったので、後から「4o with canvas」というモデルに切り替えて、「canvas」(プレビューやコピーや改定過程が見やすい別タブ)という別スペースに記載してくれたほうが分かりやすかったので、後からcanvasにお願いしますと依頼しています。
リストアップしたいスプレッドシートを準備しておきます。
「Google Apps Script」というGoogleのアカウント(Gmailなど)があれば誰でも使える、Googleサービスを自動化して便利に使うために作られたプログラミングの管理画面に移動します。
スプレッドシートの拡張機能の「Apps Script」から行くことができます。
新しいプロジェクトから、コードを貼り付ける画面を作成します。
GoogleDriveのフォルダのID(URLの末尾)やスプレッドシートのフォルダのID(URLの末尾の中にあり)といった独自情報をコピーしてきて、貼り付けます。
(画像では黒塗りしています。)
IDの記載場所が分からないときは、ChatGPTに聞けばとても丁寧に教えてくれます。
貼り付けとID入力が終わったら、「保存」と「実行」を行います。
今回エラーが出ました。
コード素人的には、通常はここでパニックになるのですが、ChatGPTに聞けば対処可能です。
エラーが出たら、スクリーンショット(MicrosoftのPCであれば標準装備されているSnippinng Tool)を撮って、ChatGPTに聞けば、エラーの内容と対処を教えてくれます。
スクショを取らなくとも、コードそのものをコピーしてそのまま貼り付けてもよいと思います。
やりたくないことをやってもらう
生成AIは、業務効率化にもお客様への価値提供アップにも使うことができるものです。
もちろん、汎用的な分、派手さはないかもしれませんが、シンプルに、日頃の業務のなかで、”あまり価値を感じないこと”・”意味を感じないこと”・”手間がかかると感じること”・”やりたくないこと”を生成AIにやってもらえばよいと発想することができ、カスタマイズして生成AIを業務のなかにこまめに入れていくことができます。
逆に、”価値を感じること”・”意味を感じること”・”手間を惜しまないこと”・”やりたいこと”などは、生成AIにできたとしても自分がやるという視点を持つこともできます。
要するに、何に生成AIを使い、何に生成AIを使わないかは自由ということです。
また、例えば、文章の要約にも生成AIを使うことができますが、自分にとって重要な文章・要約力を鍛えたい文章なのであれば生成AIに任せずに自分がやるとよいですし、重要でない文章や専門外の情報などは生成AIを使えばよく、すべての文章の要約に生成AIを使わなければならないわけでもありません。
あくまで、人間としての自分が主役であって、生成AIは自分を高めるための道具・ブースターと捉えると柔軟に考えられそうです。
例えば、車という移動に便利なマシーンがありますが、自分を鍛えるためにあえて歩いたり走ったりして移動することにも十分な意義がありますし、端折りたいのであれば車で移動すればよい、という発想と似ています。