想定外の見方考え方を楽しめるようになると、好奇心をもって楽しんで他人の話を聴くことができます。
ケイト・マーフィ著・篠田真貴子監訳、松丸さとみ訳「LISTEN」(日経BP)を読んで考えたこと。
自分にはない物の見方を見つける
基本的に、人は予測可能で確実なことやルーティンを好むものです。確実であれば予定を立てやすく安定感を感じることができるからです。
しかしながら、人がおもしろさを感じるときとは、おおむね先の見えないとき・オチの予測できないとき、と考えられます。
意外などんでん返しや思いがけないエンディングというのは楽しいものですし、思いがけないプレゼントやサプライズも楽しいものです。
また、自分では想定していない”自分にはない思いがけない物の見方”に触れると、面白みや楽しみが感じられる点に気づいておきたいところです。
「好奇心」こそが原動力
人の話を聞く場合に必要なことは、テクニックではないと考えられます。
テクニックを持って聞くとすれば、他人はどこか”嘘くささ”を感じるものです。
まして、他人に関心を持たずに自分のことにばかり関心を持って聞こうとすると、それは尋問のようになったり値踏みや品定めのようになったりするため、他人も心を開いて話してくれるとは思えないということになります。
あくまで、自分とは異なる物の見方や関心を持っている他人そのものに興味を持ち、熱心に耳を傾けることで、他人もまた話しやすくなり、様々なことを話してくれるようになるものです。
確かに、話す側で考えてみても、相手がため息をついたり不機嫌であったり興味がなさそうにしている人に対して、何かを話そうとは思えません。
あえて話さなくてはならないとしても、あまり様々なエピソードも思い出しにくいですし、どことなく情報も不明確になってしまうものです。
他人に関心を持つことで、自分自身も豊かになる
他人に関心を持って熱心に話を聞くことで、思いがけない物の見方を知ることができ、その意外性に楽しさを感じることができます。
意外性を感じることで面白みを感じることができますし、面白みを感じる人になると、より多くの人が周りに集まってくれるようになり、好循環となります。
つまり、他人に関心を持つことで、自然と自分自身の人生も豊かになると考えられます。