相手に対するネガティブな意図でもって質問をするのではなく、純然たる好奇心から質問をする必要があります。
ケイト・マーフィ著・篠田真貴子監訳、松丸さとみ訳「LISTEN」(日経BP)を読んで考えたこと。
目次
質問には聴く側の気持ちが反映する
相手の話に対する質問には、聴く側の気持ちが反映し、表出するものです。
例えば、相手の話を聴く際に、”時間がもったいない”・”つまらない”・”自分の役に全然立たない”・”敵だ”・”自分より劣っている”・”自分の正しさを証明してやろう”・”罠を仕掛けよう”・”相手の考え方を強制的に変えてやろう”・”相手を愚かに見せよう”などと思っていると、たとえどんなに取り繕って言葉を言い換えても、そのようなネガティブな意図というものは、自然と相手に伝わるものです。
そのため、相手への質問は、上記のようなことは考えず、純然たる「好奇心」から行ったほうがよいと考えられます。
バイアスなしに相手の話を深く聴くからこそ、効果的な質問ができ、さらに相手への建設的な反論などもできるようになるというものです。
質問する前にじっくり聴く
相手の話を聴く際に、「相手がなぜその視点を持つようになったか」という相手の話や態度の奥にある本質のことを考えながら聴くとよいとされます。
また、これらを冷静に受け止めつつ聴くために、「消極的能力(自分の考えにさえ、不確かさ・謎・疑念を持ち続ける感覚)」が必要とされます。