オリーブと猫

当事務所のシンボルツリーはなぜオリーブなのかというお話。

目次

ロゴで表現している決意・ミッション

スタンス、価値観、届けたいこと

ロゴ

当事務所のロゴは、「オリーブ」と「ラベンダー」と「ローズマリー」とが重ね合わさって形作られています。

好きな植物を3つ並べただけといえばそうなのですが、数ある植物のなかから、なぜその植物が好きで思い入れがあるのかと問われれば、そこには理由があります。

そもそもなぜ植物なのかといわれると、まず大前提として、お客様の事業に対して、”植物を見守って育てるような柔らかな気持ちで接したい”という決意を表したものです。

経営者にとって、自身の「事業」とは、いわば子どものようなところがあります。自分自身の手で生み出し、育てていくもの。

そのお客様が育てている「事業」に対し、決して動物を調教するようにではなく、植物を育てるように、柔かく、丁寧に、かつ、状態をいつも気にかけていられるような姿勢で臨みたい、という当事務所のスタンスを表したものです。

ラベンダーやローズマリーのような縦横無尽さで

そのうえで、あるときにはラベンダーやローズマリーのような香りのよさで、あるときにはラベンダーのような華やかさで、あるときにはローズマリーのような料理にも香料にもお風呂にも使えるような実用性で、
全体としてハーブ(ラベンダー、ローズマリー)のもたらす”安らぎ”や”安心感”を、お客様の経営に届けたいという気持ちを表しています。

もともとラベンダーやローズマリーが好きなのは、そもそもこれらの植物が自身にもたらしてくれているものがそうなのだということ。

それは自分にとって価値あるもので、その価値感をもって、自身も社会に対して発信していきたいと考えたということが根っこにあります。

根幹にあって揺らがない木

そして、それらの動きを支えている根幹は、オリーブの木です。

オリーブの花言葉は、「平和」「知恵」

また「安らぎ」「勝利」といった意味合いもあります。

当事務所が関わることにより、お客様の、事業の成長に対する不安が少しでも解消され、「安らぎ」「平和」を届けられるように、「勝利」をもたらせるように。そのために「知恵」を絞っていくという決意を示しています。

では、なぜ数ある植物のなかから、”オリーブの木”なのかといわれると、決して花言葉で選んだというわけではありません。

もともと、私にとって、オリーブの木は特別な思い入れのある木です。

初代を地植えした後の2代目オリーブ

黒猫みいのこと

埼玉県に一人暮らししながら東京の会計事務所に勤務していた頃、ふと夜、自宅近くに人懐っこい黒猫が表れるようになりました。

小学校のときにも実家で黒い猫を飼っていたこともあり、頭を撫でたりしているうちに、いつしか飼うようになっていました。

名前は、小学校のときに飼っていた猫の名前をそのままつけて「みいた」と名付けました。

その後の獣医さんの話では、推定4~5歳だったそうです。 

地元からも離れ、大学のある関西からも離れて、身寄りも友人も少なく一人暮らししていたところだったので、そこから地元に帰るまでの5年間、まさに身を寄せ合って暮らしていた感覚があります。

猫が嫌がるからという理由でタバコもやめましたし、東日本大震災のときも、みいたの様子が心配だからと東京の勤務先から埼玉の家まで一晩かけて歩いて帰りました。

あるいは、戦友のような感覚もあります。

関東では、迷いの多い多難な生活でしたが、その辛さを一手に支えてくれていたのがみいたでした。


その後、地元に帰るときに一緒に地元に連れてきました。

最初は知らない場所でストレスも多そうでしたが、少しずつ実家に慣れてきて、外にも伸び伸び出れるようになりました。

その頃、推定10歳弱。人間でいうと、50代後半から60歳くらいというところでしょうか。

実家に戻ったあと、仕事で長崎で再び一人暮らしするようになり、みいたは実家に残ってもらうようにしました。

その頃みいたは推定13歳弱(人間でいうと70代半ばくらい。)。 

年齢もあって、みいたの体調は少しずつ悪くなっていきました。

少しずつ食欲がなくなり、点滴を打つようにしましたが、獣医さんからも老衰なので止めることは難しい、と。

高速道路1時間で毎週、実家に帰っていましたが、そのうちに立つことも難しくなってきていて、それからは仕事の支障がないことを見計らいながら、週3回程度帰るようになっていました。

2017年4月10日に永眠しました。

たまたま実家に帰らなかった日に息を引き取りました。

気がけてできるだけ帰るようにして、なんとか最期を看取ろうとしたのですが、その日はたまたま帰らなかった日で、今でも看取れなかったことを後悔しています。

下の写真が最後に会ったときのものです。

爪を立てていて、行ってくれるなと言っているような気が今でもして、とても悔やまれます。

みいたは、裏の庭に埋葬しました。

その直後、みいたの存在をこれからもずっと感じられる方法はないかと考えました。

長崎の一人暮らしの家に少しでも生き物の雰囲気をとのことで植物(バジル、ローズマリー、オリーブ、レースラベンダーなど)を買って育てるようにしていたのですが、裏がシルバーリーフになっており、細めの葉ぶりがよいオリーブの鉢植えを、みいたの墓の場所に地植えすることにしました。

みいたが土に還り、その土の養分から、オリーブの木が育っていく。

そう考えることで、なんとなく、みいたがずっと生きてくれているような気がしたのです。

植えて5年目

鉢植えで買った当時は、苗木としては少し大きくなりすぎていて、お花屋さんの端のほうでヒョロヒョロと頼りなさげにしていたのですが、地植えして、すでに5年が経ちます。

太陽をいっぱいに浴びて、たくましく育っています。

その日からオリーブは特別な存在に

最初はなんとなく、殺風景な一人暮らしの家に、少しでも生き物の雰囲気を持たせたい。葉ぶりも枝ぶりもなんとなくいいなと思って気軽に選んだオリーブの木でしたが、今では、実家にあるオリーブの木はもちろんのこと、オリーブ全体が、自分自身の大きな支えになっています。

オリーブの木のように、大地に根を張って、しっかりお客様の事業を支えられるように。

知恵をもって、お客さまに、安らぎ・平和・勝利を届けられるように。

それが、自分自身の価値観の根幹になっています。

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