会社の利益、個人の利益

”会社の利益”と”個人の利益”が分離していると、会社はよりよい方向に進んでいくことができません。

小山昇著「社長!儲けたいなら数字はココを見なくっちゃ!」(すばる舎)を参考にして。

目次

”会社の利益”と”個人の利益”

”会社の利益”と”個人の利益”とは、当然に一致しているわけではありません。

当たり前のことなのですが、意外と気づいておらず、忘れてしまいがちなことでもあります。

なぜか。

”経営者個人の利益”と”会社の利益”とは、ほぼ一致しています。

会社にとって、何を選び取り、どのように舵取りをしていくかについて、経営者は全身全霊で頭を悩ませ、決断をしていっています。

一方で、”従業員の個人の利益”と”会社の利益”とは、基本的に一致していません。

従業員個人の利益(給与・賞与)は、基本的に固定的に定められています。

そうなると、自然と、経費の使い方に鈍感であったり、取引先からの無理な要求に応じてしまったり、採算を割ってもお客様のために良いことをしたのだからよいことだという意識を持ってしまったりするものです。

ゆえに、ごく自然に、経営者と従業員の意識のギャップを生み出していってしまいます。

自分ごとで考えてもらうには

従業員に”会社の利益”のことに意識を持ってもらい、経営者意識を持って”会社の利益”のために頑張ってもらうには、”個人の利益”と”会社の利益”を連動させることが一番であると思われます。

自分個人の利益が会社の利益と連動するのであれば、従業員にとって”会社の利益”はより身近に、自分ごととして考えるようになります。

端的には、業績向上や会社の方針に沿って行動してくれた従業員に、より多くの賞与を支払う仕組みを持つということです。

やりがいもお金も

経営者にとっても従業員にとっても共通しているのは、「仕事のやりがい」と「お金」とは車の両輪のようなものであるということです。

やりがいだけでは事業を続けていくことはできません。

かといって、お金だけで事業を続けていこうとすると、どこかでコンセプトにズレや薄さが生じ、これまた続けていくことができません。

従業員にとっても、称賛や労いの言葉だけでは仕事への充実感を感じることができません。

それがお金という形で報いを得て、両方が両立してこそ、といえます。

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