谷本理恵子著「プリンセスマーケティング」(インプレス社)を参考にして。
目次
ヒーロー型、プリンセス型のストーリー
カスタマージャーニーには、「ヒーロー型」と「プリンセス型」があり、それぞれにおいて、以下のような違いがあるとされています。
- ストーリー
- 登場人物の設定
- モチベーション
- 意思決定の中身
- 何を信じるか
- 関係性の築き方
- 未来の見せ方
ヒーロー型における設定・登場人物
- 「外部からの評価」が目標であることから、課題が客観的で明確
- 道筋は、目の前の課題(敵)に打ち勝ち、レベルアップしていくこと
- レベルアップできるかどうかという論理が先行
- テーマは、「努力し、レベルアップすること」
- 新しい自分像は「パワーアップした自分」
- 結末は、「現在の延長」
- きっかけを与えてくれる登場人物(キーパーソン)は、「賢者」「アドバイザー」「冒険へ送り出してくれる人」
- 敵は、目標(ボス)へ向かう中途にいる「妨害者」
- 問題は、より強い自分を手に入れられるかどうか
- 仲間は、「同志」「良きライバル」「経験を共有してくれる者」
プリンセス型における設定・登場人物
- 「内面における満足(より私らしく)」が目標であることから、課題は主観的で曖昧
- 道筋は、”より自分らしい”と強く感じることができるかどうか
- ”より自分らしい”と感じることができる感情が先行し、理屈は後からついてくる
- テーマは、「不便」「束縛感」「違和感」「欠乏感」からの解放
- 新しい自分像は「より自分らしい自分」
- 結末は、「自分の力で新しい人生を選ぶ(現在の延長ではない)」
※本来の自分になり、自分らしい人生を生きること - きっかけを与えてくれる登場人物(キーパーソン)は、「魔法使い」「王子様」「過去のしがらみを断ち切ってくれる人」
- 敵は、「現実世界へ押し戻そうとする抑圧者」「現状へ引き戻そうとする誘惑(情、裏切り、絶望、思込み)」「新しい世界へ生きる決意を妨げる試練」
- 問題は、自信のなさ、これまでの自分を捨てられるかどうか、自分は本来こうあるべきだという確信を持てるのか
- 仲間は、「精神的なサポートをしてくれる伴走者」「共感的な人」「(非力であっても)自分の緊張を解いてくれる存在」「感情を共有してくれる者」