谷本理恵子著「プリンセスマーケティング」(インプレス社)を参考にして。
目次
ヒーロー型、プリンセス型のストーリー
カスタマージャーニーには、「ヒーロー型」と「プリンセス型」があり、それぞれにおいて、以下のような違いがあるとされています。
- ストーリー
- 登場人物の設定
- モチベーション
- 意思決定の中身
- 何を信じるか
- 関係性の築き方
- 未来の見せ方
ヒーロー型における「意思決定」
- 買い物の醍醐味=しっかり吟味して、最高のものを手に入れること
- 比較検討し、選ぶ
- 事前に徹底的に比較検討して絞り込むまで動かず、お店に行くときはほぼ決めた状態
- 性能を比較し、最高の選択肢であることを論理的に証明することが求められる
- 正しい選択をするために役立つ客観的な情報を重視する
- 性能比較のための数値データが重要
- 買い物の際、店員の対応が多少悪くともあまり問題にしない
- ”客観的な最高”を好む
- なぜこれが最高の選択になるのか、客観的に証明される必要がある
- プロが持つ「特別な情報」に価値を感じる
- ランクが徐々に上がる物語を生きている
プリンセス型における「意思決定」
- 買い物の醍醐味=自分に合う運命の商品と出会うこと
- 偶然の出会いを楽しむ(買い物全体としての満足感を楽しむ)
- 現実での違和感・欠乏感・渇望感を解消してくれるものを常に探している
- 「とりあえず試してみたい」という感覚で購入する
- 主観的な基準(自分のしっくりくるか、似合うか)で判断する
- より主観的に具体的に体感できる数値データが重要
- 買い物の際、店員の対応が悪いと、「体験」の質が悪くなり満足度が著しく下がる
- いかに信頼され、強固な信頼関係が築けるか
- 比較するというよりも、”自分に”どう役に立つのか
- ”主観的な最高”を好む
- いかにワクワクできるか、抵抗感なくすんなり納得がいくか
- 直感的に”自分にとっての本物”と感じられるか
- 「自分の中での納得度」で決まる
- 主観的ゆえに、最終的な判断に自信が持てないままになりがち
- プロの「経験と勘に基づく提案」に価値を感じる
- 一度の購入でも、お客様として特別扱いされる権利があると考える
- 長く続けている人ほど優待される権利があると考えている