相手の話を聞く際は、相手の感情の強さに合わせなければ共感に至ることができません。
古宮昇著「はじめての傾聴術」(ナツメ社)を参考として。
目次
アクションとリアクション
アクションとリアクションがちぐはぐしていると、話し手と聞き手とは共感状態にならず、関係性も噛み合わなくなってしまいます。
話す側が感情を込めたその話に対して、聞き手のリアクションが大きすぎるのも違和感があります(胡散臭くなります)。また、リアクションが小さすぎるのことも、話し手の不安や不満をかき立てることになります。
話し手の感情の強さに合わせてリアクションできるかどうかは、相手との関係を作る上において大きな意味を持っているといえます。
相手の感情の強さを感じ取る
話し手がその話にどれだけ感情を乗せて話しているかどうかは、相手の話のなかの感情をよく感じ取る必要があります。
内容面で一見大きな話のようでも、ついこないだ起きたことなのか遠い昔に起きたことなのかによっても、相手の感情の大きさも異なります。
センシティブなものなので、片手間では読み誤ることになります。
感じ取れないのであれば、教えてもらうようにする
一生懸命に聞いていても、話し手の感情の大きさが読み取れないこともあります。
そのような場合は、その話の続きをもっと聞かせてもらえるような返事をすることにで、より相手の言葉を聞くことができ、そのなかで感情の大きさを推し量ることができそうです。
また、続きを聞くことで異なる話題に飛んだりすることもあり、話し手が本当に伝えたいことを聞くきっかけになったりすることも考えられます。