会社の規模にかかわらず、行き着くところは「社長一個人の信用」なのかもしれません。
作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)を参考として。
何を言うか、ではなく、誰が言うか
「何を言うか、ではなく、誰が言うか」
よく言われる言葉ですし、本当にそうだと思うことがよくあります。
どれほど正しいことを言っていても、発言する人の信用・実績がなければなかなか他人に届きませんし、逆に、発言する人の信用・実績があると、多少言葉足らずでもしっかりと相手に届くものです。
逆に、ひとたび信用を失ってしまうと、心ある人は誰もついていかないようになってしまいます。
また、どれだけ大きな組織であっても、トップに立つ人が誰であるかによって、どんな方向にも進んでいきます。
そのトップに立つ人が誰なのか、つまり、その人の信用がどれほどであるかによって、周囲は組織全体の性格すらも判断していくことにも繋がります。
まさに、「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」です。
おおもとは「言行一致」
その”信用”のおおもとは、「あり方」・「言行一致」にかかっているといわれています。
特に判断の難しい局面において、言行一致かどうか。
言葉と行動が整合しているかどうか。
そして、その行動の履歴が整合しているかどうか。
お金と時間の使い方
作間信司「一倉定の社長学」(プレジデント社)のなかで興味深く述べられていたこととして、
その行動の履歴とは、つまるところ、「お金と時間の使い方である」と紹介されていたことで、とても納得しました。
その人の履歴は、お金・時間の使い方に最もよく表れるというのはその通りだと感じます。
お金の使い方とは、ざっくり”自分のためにお金を使う”×”他人のためにお金を使う”で構成されています。
両方を大盤振る舞いすることはできないため、その比率であったり、あるいは、それぞれのカテゴリーのなかで何にどのようにお金を使っているか。
時間の使い方に至っては、お金以上に、周囲からよく見えます。
普段の行動のなかで、何に時間を使っているか、使っていないか。