”気づきやちょっとした問いを記事にまとめたいけれどなかなか形にするのは大変でできない、、”
ただ、9月にChatGPTと再会して試してみた「ChatGPT 4o」に可能性を見出し、生成AI活用実験の試行錯誤の意味も込めて、ChatGPTとともに記事を作成する新しいアプローチを試行錯誤する日々が始まりました。
挫折からの再会!「ChatGPT 4o」で見つけた可能性
2022年11月
「ChatGPT」のリリース直後は、なんだか対岸の火事を見ているような心持ちで、どんな距離感で受け止めればよいか分からずに、ニュースで知っていた程度でした。
2023年10月
「MoneyForwardの士業サミット2023」でのセッション「AIと士業はどう向き合っているか」のアーカイブ動画で見て、自分ごととして興味を持ち、身近に感じるようになってきました。
※士業サミット2023の開催レポートはこちら
その後すぐにChatGPTの有料プランに登録し、事務所内で色々と使ってみたものの、ハルシネーションも多く、使い方や使い道が分からなくなり、再び有料プランを解約し、その後は無料プランのChatGPTやGemini(旧Bard)を、翻訳などでぼちぼちと使う程度の状態へと移行しまっていました。
2024年9月
九州北部税理士会が本格的な生成AIの勉強会を企画してくださり、それに参加して、再びChatGPTと向き合ってみたところ、ChatGPTの「4o」(2024年5月13日リリース)というモデルに遭遇し、「可能性」を実感することができました。
”自分の業務を補佐してくれそう”ということを強く感じ、本格的に、「生成AIをどのように使うと役立ちそうか?」というテーマに向き合うに至りました。
実験を重ねた生成AI活用方法
実験のコンセプト(何のために?)を明確に
この2024年9月から、様々なことにChatGPTをはじめとした生成AIを使ってみたり、様々なAIツールの情報収集をしてみたり、Udemyで講座を受けてみたりしました。
その一環として、9月後半からは、”生成AIがどれだけ記事作成に役立つのか”をテーマにした実験をスタートすることにしました。
これは、「AIで記事作成を自動化する」というコンセプトで始めたものではありません。
生成AIはあくまで、基本的に”あたりさわりない”文章を紡ぎ出すツールであって、そのようなあたりさわりない記事を量産したところで意味がないと考えたからです(それならばやらないほうが全体の効率もよい。)。
世間的には記事作成を”全任せ”するようなセンセーショナルな宣伝文句も見るものの、”それは何のために・誰のために記事を発信しているのか”という目的が抜けてしまっていますし、”記事作成が自分ごとではない(文責が自分にない)”からこその発想のように映りました。
あくまで、「”人間味”を残しながら、人間のアシスタントとして生成AIを活用することができるか」(人間とAIのどのような共生・ミックス具合によって、価値がどのように最大化できるのか)というコンセプトで、グリップしていってみることにしました。
2ヶ月半経った今、感じていること。
これまでは、”気づきやちょっとした問い”があっても、それを記事という形に仕上げるのには膨大な時間もかかり、明確に言語化・文章化されることなく、流されていってしまっていました。
それが、”気づきやちょっとした問い”をスマホのメモアプリに入れておき、ChatGPTなどの生成AIとの共同作業で自分の考え(の種)をうまく整理したり膨らませたすることができるようになり、人間である自分が持つ”気づきやちょっとした問い”を、うまく言語化・文章化し、記事作成・発信をすることができるようになったと感じています。
ChatGPTとの共同で行う記事作成術(現時点)
現在の私の「ChatGPTとの共同で行う記事作成術」は、以下のような手順です。
(これは今後もアップデートされていくとは思います。)
日常の中で感じた、人間たる自分としてのちょっとした「気づき」や「問い」を、スマホのメモアプリに残しておくようにします。
もしくは、ChatGPTの使用履歴がそのまま自分のちょっとした「気づき」や「問い」であったりもするので、それを参考にしたりしています。
追加での情報収集が必要な場合には、検索特化のAIツールである「ChatGPT Search」「Felo」「GenSpark」を活用し、情報収集を行います。
気づき・アイデア・収集情報を元に、ChatGPTと対話を繰り返し、思考を整理していきます。
ChatGPTの「@」コマンドにて、あらかじめ作成しているGPTs(記事作成アシスタント)を呼び出し、そこまでのChatGPTとの履歴を活かしながら、記事としての言葉や形にしていきます(タイトル、章、本文)。
考えをまとめたら、次にタイトルを検討していきます。
何度もやり取りをし、タイトルをブラッシュアップしていきます。
タイトルを最後に考えるという方法もあると思うのですが、私の場合は、”テーマ”という意味合いで、最初にタイトルを決めていっています。
次に、各章のイメージやエッセンスをGPTsに伝え、章立てのたたき台を作ってもらいます。
何度かやり取りをし、構成をブラッシュアップしていきます。
次に、「マークダウン形式」で本文案を作成してもらいます。
完成度を高めるため、何度かやり取りを繰り返します。
特に、箇条書きや表形式でまとめてもらったほうが記事が分かりやすくなる場合はそのように整形したり、どうしても伝えたい自分の気づきをChatGPTが勝手に要約してしまっている場合などがあれば訂正させたりしています。
完成した本文案をワードプレスの新規記事欄にコピペします。
※この際、あらかじめ「マークダウン形式」になっているとWordPressへの移行後の整形がスムーズです。
記事の全体を見直し、タイトルや本文で加筆訂正が必要な部分に手を入れていきます。
特に、自分らしくない文章がある場合、訂正していきます。
現時点での”実感”
実験開始の頃は、8割ほどの修正が必要でした。
しかし、徐々にChatGPTのメモリ機能が働くようになり、ChatGPTが私の方針を覚えてくれている感じがします(ChatGPTの真の賢さは、ここでとても感じます。)。
今では2~3割程度の修正で、自分なりに満足いく記事を作成することができるようになっています。
まさに、実感として、「人間と生成AIとがどのようにブレンドしていくことで、効率化できるか・価値を最大化できるか」という実験のひとつでもあります。
生成AIの真の賢さは、「人間が”ここに来て欲しいと思うところにうまく来てくれる”点にある」と感じます(もちろん、来ることができない場所も体感として分かる。)。
つまり、生成AIは、ユーザーごとの個性にうまくカスタマイズし、補完してくれるものであるということ。
ということはつまり、できるだけ早く使い始めて、自分への生成AIのカスタマイズを行っていったほうがよいと感じます。