どうすれば売れるのかと考えてしまいがちですが、”お客様に選ばれるには”と考えることで、見えてくるものも違ってきます。
佐藤義典著「実践BtoBマーケティング」(日本能率協会マネジメントセンター)を参考にして。
目次
「売る」ではなく「選ばれる」で考えていく
端的にいえば、「売れないのは、選ばれないから」であると考えられます。
どうすれば売れるかと考えるよりは、どうすれば選ばれる理由を作ることができるのか・頼られる理由を作ることができるのか、と発想の転換をすることで、どのように工夫すればよいかが見えてくると考えられます。
「BtoC」と「BtoB」の違いを考える
「BtoC」とは「個人客向けビジネスのこと」で、「BtoB」とは「事業者向けビジネス」のことをいいます。
異なるのは、対象が個人客であるのか、事業者であるのか、という点になります。
ここには明確な差があると考えられます。
BtoBの特徴(BtoCとの対比)
- BtoBでは、高額・長期のものが多く、決裁者が複数いる。
- BtoBでは、上記の理由から決定まで時間がかかる。
- BtoBでは、高額・長期のものが多く、リスク感応度が高い(安心されないと選ばれない)
「BtoB」ではどのように考えていくべきか
競合 | ・相見積りの対象となる他社はどこか ・お客様にとっての「他の選択肢の束」 =同業他社とは限らない |
独自資源・強み | ・強み=選ばれる理由 ・独自資源=強みが競合にマネできない理由 (独自技術、仕入ルートなど) |
顧客 | ・顧客は誰と定めるか(ターゲット) ・ターゲットによって、競合・強み・独自資源も異なってくる |
メッセージ | ・「売り物」を作って「売り方」を考える (提案書、セミナーなど) |
上記の要素に、「一貫性」があり、かつ「具体的」ではじめて、お客様に選ばれることができると考えられます。
BtoBでの「売り物」と「売り方」
売り物
売り方