どのような兆候が見えたら、財務改善に真剣に取り組むべきなのか。
増山秀和著「資金繰りなるほどQ&A」(中央経済社)を参考にして。
目次
財務改善が必要な兆候
お金のことは考えないで思う通りに事業をしたいものですが、現実には、お金が回らなくなった時点で(どれだけ事業を継続したくとも)強制終了となります。
具体的に、どのような兆候がある場合には、財務改善に取り組む必要があるのか。
- 販売不振に陥っている
- 在庫が過大(投下資金の回収停滞)
- 大口の取引先の倒産(連鎖倒産危機)
- 設備投資過大
- 無駄な資金の垂れ流しが放置されている
- 利益の累積が薄い(過小資本)
- 赤字を借入で穴埋めしている
- 金融機関との信頼関係悪化(貸し渋り、貸し剥がし、取引停止)
まずは現状を確認する
まずは現状の確認を行い、何が原因なのか、どの程度の財務改善体質へのエネルギー投下が必要なのかを把握したいところです。